保育士にキャリアアップ?と思う方も多いと思いますが、
実は「保育士キャリアアップ研修制度」というものがあるんです!
保育士は数年で退職してしまうことが多く、その理由の一つとして「給料の安さ」でした。
ですがこの研修ができたことで、若手~中堅の保育士も役職に就きやすくなり、また処遇も改善されることになりました。
保育士でもキャリアアップできる新制度が始まり、自分の成長を実感できる場が増えています!
保育士キャリアアップ研修制度とは?
保育士キャリアアップ研修制度とは、保育士の経験がおおむね3年以上の人を対象にした、昇格・処遇改善のための研修です。
2017年4月より、一般保育士と主任保育士の間に、職務分野別リーダー・専任リーダー、副主任保育士と新たに3つの役職が追加されました。
1.園長
保育士の管理・指導責任、運営・経営責任、資金計画などの統括
2.主任保育士
業務遂行責任、研修の企画・実施、地域との連携、園長補佐、組織の強化とリーダー以下の育成
3.副主任保育士/専門リーダー(NEW)
副主任保育士は、主任保育士の補佐業務を行う
専門リーダーは、乳児保育、食育など専門分野に精通した保育士がその分野に関する専門的業務を行う
4.職務分野別リーダー(NEW)
「乳児保育」「幼児教育」「障害児保育」「食育・アレルギー」「保健衛生・安全対策」「保護者支援・子育て支援」のいずれかの分野を担当し業務を行う
5.各担任
保育指導計画の立案・評価(一部)、クラスの運営
このように新たな役職が追加されたことで、若手~中堅の保育士も役職に就きやすくなり、また処遇も改善されることになりました。さらに離職率を低くするのも目的にしているそうです。
どんな項目があるの?
キャリアアップ研修制度では、専門分野研修、マネジメント研修、保育実践研修の3つの研修がありますが、役職によっては受講が必須の分野があるので考えて受講しなければいけません。
専門分野研修は、①乳児保育 ②幼児教育 ③障害児保育 ④食育・アレルギー ⑤保健衛生・安全対策 ⑥保護者支援・子育て支援 ⑦保育実践 ⑧マネジメントの8分野あり、
一分野15時間以上の受講が必要です。
マネジメント・保育実践研修は、リーダーの能力や保育のために必要な能力を身に付ける研修です。
研修終了後は「修了証」が発行されます!
研修のメリット
研修を受けると以下のメリットが挙げられます!
1.手当が支給される
キャリアアップ研修の創設に合わせ、役職に関係なく一律で約2%(金額にして約6000円)の手当が上乗せされることになりました。
職務分野リーダーは5000円/月、副主任・専門リーダーは40000/月が支給されますが、園によって満額支給されるわけではないので確認が必要です。
2.専門知識を深められる
保育士試験で受けた内容よりも幅広い分野の勉強ができるので、さらに知識を深めることが出来ます。
3.資格は全国共通
研修は47都道府県の各地で行われていますが、その終了資格は全国共通です。キャリアアップ研修は都道府県主催のものであれば、受講料は無料で、自己負担額はテキスト代のみでの受講ができるなど、料金負担が少ないのが魅力です。
保育士の幅を広げよう!
自分の知識や経験が認められて昇給できるのは、自分にとって自信になりますし、やりがいを感じますよね!
もし保育士になるのに「給料が低いから…」や「自分の頑張りを認められたい…」などと思っている方がいれば、
是非この機会に考え直してみてください!