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絵の具で遊びながら学習するとは?

 

元気な子どもたちの興味を引き付けるために、みなさんはどんな物を使っていますか?

おもちゃ・絵本・歌など様々な方法があると思いますが今回は…↓

 

遊びながら学習

アメリカのKindergartenの記事では、「水彩絵の具」を使って子どもの興味をひいて、それを学習の一部として変換している、というものが紹介されています。

”絵の具での遊びを学習の一部としてとらえる”ということはどういうことなのか?

水彩絵の具はたくさんの要素を持っているのです。

たくさんの色、水、筆、紙……。ほかにどんな要素があるか思いつきますか?

水彩絵の具を使って絵を描こうとするとき、まずは筆を水で十分に濡らすことが必要となります。この作業のためにバケツに水をためます。幼稚園・保育園の子どもはこのような準備段階から学ぶことがたくさんあるのです。

 

・水を入れすぎたら運ぶのが大変。

・筆を入れたら水があふれちゃった!

・バケツの周りが濡れてしまうから下にタオルを敷いてみよう!

 

子どもたちは自分たちで考えたくさんの工夫をしていきます。すべてを教えるのではなく自分で考えて行動するように促すのです。

子どもって、私たちが気が付かない細かなことまで見ていたりしますよね。この気づきも大切にしていくことでさらに成長していくのではないでしょうか?

 

子供の発見

そしていざ色を塗ろう!と思ったとき、

毎回しっかりと筆を洗わないと色が混ざってしまったり、パレット上で隣の色と混ざってしまうこともあります。これも子どもはどうしたらきれいな色を使い続けられるのか?と考えたり、混ざって色が変わった!赤に青が混ざって紫になった!もっと違う色を混ぜてみたら…黒…???など、たくさんの発見をしていくことができるのです。

さらにお絵かきが終わった後も、筆をどのように保管して置いたら次使うときに使いやすいのだろう?これもまた、次のことを考えて行動する力が身に付きます。しっかり洗って筆の先を整えて保管しておきますよね?でも最初から当たり前のようにできるものではなく、学習を重ねます。

 

子どもは「偶然」から気が付くことのできる学習をしているのです。

 

例えば、記事に書かれていた学習の流れを紹介します。

・水のバケツは半分だけ水を入れる。

・カップの下にペーパータオルを敷く。

・そのバケツを空にして補充し、流し台からテーブルまで持って歩く。

これを繰り返し繰り返し練習します。

途中でこぼしたらどうするか?はじめは先生が手助けをしますが、子どもはわからないことは聞きながら自分でできるようになってきます。どんどん成長しているのです。

はじめは先生に助けを求め、友達同士で助け合いが始まり、下の子たちに教え始める…。このような成長が見られるかもしれません。

 

さらなる成長

準備や片付けができるようになってきたら、自由に絵を描くのではなく決まったものを書いたり、決まった枠に色を付ける練習をしていきます。

色を付ける時には、大きさ・太さ・まっすぐ・くねくね…。

どの筆をどのように使ったらきれいに塗ることができるのか考える必要があります。塗る範囲の大きさを変えてみたり、色の順番を指定してみたり、と工夫をすることで考える力が身に付きます。

 

その他の遊びを学習の一部にする方法は?

 

他の記事では、鍵を使って楽しく学ぶ方法も紹介されていました。

みなさんはいつから鍵を使い始めましたか?きっとはじめはどきドキドキワクワクした人も多いのではないかと思います。そのドキドキワクワクを学びに変えてしまおうというのです。

鍵をどう使うのか?

おもちゃの南京錠を使います。

南京錠には数字を書き、鍵には数を数える絵をかいたり計算式を書いたりして答えを考えます。

南京錠と鍵の答えが一致すると鍵を開けることができるので、

宝箱を開けるために計算しなきゃ!考えなきゃ!と思わせ楽しみながら数字に触れることができます。

 

このように、年齢に合わせながら遊びを学びに変えていく工夫が、子どもたちの成長につながっていくようです。

 

 

参考 水彩絵の具で学ぶ

参考 幼稚園での鍵DIFFERENTIATED kindergarten