こんにちは。
今回は、「ストーリーと子供」について紹介したいと思います。
以前、英語圏の保育士がオススメする絵本5選という記事では、代表的な絵本をいくつか紹介しました。
上の記事では5冊の絵本を紹介しましたが、世の中には子供向けのストーリーとして、絵本や児童文学がたくさんあります。
なぜ子供にストーリーを読み聞かせるのか?また、読み聞かせる際の注意点はどんなものがあるのか?
上で紹介した記事を書きながらそんな疑問がわいてきました。
学校で幼児教育に関して勉強してる方などは知ってる事も多いかもしれませんが、海外の記事で「ストーリーと子供」に関してのものが結構多かったので、紹介していきたいと思います。
ちなみに、私が子供のころに読んでもらった絵本・アニメで印象深いのが、やはり日本むかし話シリーズですね。
「こぶ取りじいさん」というタイトルについて、幼稚園の先生に「何故こぶを取られるのはおじいさんなのに、こぶとりじいさんっていうタイトルなんですか?」と聞いたことを覚えてます。先生も困ったでしょうね。
物語が子供に与える影響
・識字能力が上がる
これは絵本や児童文学などで子供が直接文字を読むことが前提ですが、文字を読むと識字能力が上がります。日本は識字率が昔から非常に高いので、文字を読めるのは当たり前と思うかもしれませんが、アメリカなどの先進国でも稀に文字を読めない人が居ます。そして、識字能力が犯罪率や健康と関係していると考えれば、文字を覚えるというのがどれほど大切なことか分かりますね。
・共感能力が上がる
子供達は、幼稚園や家庭などの限られた世界で生きています。物語の中の、遠く離れた場所や自分とは違う人たちに触れることで、自分の世界を広げることが出来ます。そしてそのような世界に触れ想像力を活性化することで、人への共感能力が増します。
・推測する力が上がる
ただ単に読み聞かせるだけでも良いですが、子供に対して質問することでさらに良い効果があります。「この場面でこの登場人物は、なぜこういう行動をしたと思いますか?」といった質問をすると、子供は、感情的又は論理的に推測することになります。
・創造力が上がる
物語のテンプレートを知ることで、自分で物語を作ることが出来るようになります。「この物語のAがもしBだったとしたら、どうなっていたと思う?」などと質問してみましょう。子供たちはすでにある世界に自分の想像力を加え、新しい世界を創造することでしょう。
あなたが楽しむことが一番大事?
表現力豊かな言葉をつかいましょう。
登場人物がどれだけ怒っているのか、悲しんでいるのかなどの感情を、表情や声の抑揚を使って出来るだけ表現しましょう。
ジェスチャーを使うのも面白いです。
しかし何よりも、あなたが物語を語るのを楽しむことが、子供達の興味をひきつける上で一番大事なことです。
一見興味を示さない子供でも、楽しそうに話しているのを見たら興味をもつでしょうね!
物語こそ人類発展の源泉?
ここで、物語というものに焦点をあててみたいと思います。いきなり規模の大きい話になりますが、ご容赦ください(笑)
皆さんは「サピエンス全史」という書籍を知っていますか?
2016年に出版されたこの本は日本だけでも100万部を超える刊行部数を記録しました。
私も以前にこのサピエンス全史を読んだのですが、今回の記事と少しつながる所があると感じましたので、軽く紹介したいと思います。
この本の一つの説として「物語(虚構)が人類を発展させた」というものがあります。物語には集団を束ねる役割があり、その集団性によって人類は他の生き物を凌駕してきたというのです。※詳しくは書籍をお読みください
物語って、すごくないですか?
これは完全に私の想像ですが、もしかしたら、大人が子供に物語を読み聞かせるのは、その文化的教育的な効用など関係なく、生き物として無意識の癖(習慣)なのかもしれませんね。
子供にはいろいろな物語に触れてほしいものです。