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園外保育の安全を確保するには?

園外保育は、子どもたちが自然や社会にふれ、成長するために重要なものです。しかし、園外保育において痛ましい事故が起こることもあり、安全の確保が課題になっています。

今回は、厚生労働省や市町村のマニュアルを参考に、なにがもとめられているのかみてみましょう。

事前準備

厚労省のガイドラインでは、園外保育の際、はじめて行く場所には下見をして、危険な箇所を発見することがもとられています。

交通量、道路設備、工事箇所等を確認し、事故の危険がある場所の確認を行う。また、危険な動植物と接触する可能性がある場所、不審者との遭遇に注意すべき場所についても確認を行う。

また、これらの下見で得られた情報を共有するために、マップ化することも有効とされています。このマップには、目的地までの想定経路や、危険な箇所、病院や交番、AEDの場所の情報をふくめるのが良いとされています。

危険な箇所だけでなく、急病の園児が出た場合や、不審者に遭遇した場合も考慮して、病院や交番のような施設の場所も把握することが求められているようです。都市部の園であれば、近くに病院などあるかもしれませんが、地方の園であれば、必ずしもそのような状況をつくることができないかもしれません。

また、出発にあたっては、迷子になった時に備えて、全員の服装の写真を撮っておくことも有効とされています。

 

 

道路での歩き方

車道の歩行は避け、歩道の白線の内側、ガードレールの内側を歩く。職員は子どもの列の前後(加えて人数に応じて列の中)を歩く、職員は子どもより車道側に位置し、子どもが車道から遠い側を歩く等のルールを決め、移動する。

狭い道路での通行はやはり危険なようですが、都市部の保育園や幼稚園だと、狭い道を通らざるをえない時があるのではないでしょうか。状況によっては難しい条件かもしれません。

そのほか、落ちているたばこやごみに注意することとされており、道路での移動はいろいろなリスクがあることが分かります。園外保育ではさけて通れないことではあるので、現場の保育士さんは大変だと思います。

 

園外保育後の振り返り

園外保育中に、危ないことなどがあった場合、職員間で共有することが重要とされています。

散歩経路や目的地に新たな危険な場所を見つけたり、伝えておくべき情報があ
ったりした場合には、職員間で共有する。

忙しい保育士さんにとって、情報共有するのはかなりむずかしいのかなとも思います。紙媒体だけでなく、ICT機器を使った取り組みなど、情報共有を簡単に、時短で行えるようにするのが、園外保育の安全確保でも重要なのかもしれません。

 

現場の保育士さんは常にこれらの留意事項を考えつつ、園外保育により組まれているのですね。

今回は、厚生労働省の、保育所等における園外活動時の安全管理に関する留意事項 から引用しました。他にも細かい留意点があるので、アクセスしてみて下さい。