まずは基本的にどのような行事が園で行われているのか改めて知っておきましょう。

・園全体での大きな行事
行事の中でも園全体で行うような大きな行事は「卒入園式」や「運動会」「発表会」が代表的ですよね。また「遠足」や「お泊まり会」など園外に出ての行事もあります。

・日常的な小さな行事
普段の園生活にプラスαされて行われるような小さめの行事は「参観日」「芋掘り体験」「防災訓練」「お店屋さんごっこ」などがあります。
仏教やキリスト教の園では、その宗教にあった行事も行われています。

行事が盛んな園では以下のようなメリットとデメリットがあります。

【メリット】
・子どもたちの成長を感じる機会が多くある
・目標や目的に向かって努力する気持ちを育むことができる
・行事を通して日本の文化に触れることができる
・子どもの成長を保護者と共有し、喜ぶことができる
・行事があることで園生活にメリハリが出る
・子ども達にいろいろな経験をさせてあげることができる

【デメリット】
・準備に時間がかかり残業になる場合もある
・日々の保育にプラスして行事の話し合い等を行わなくてはならない
・行事という普段との違いにプレッシャーを感じる子のサポートが必要
・行事が土日の場合は休みの調節が必要


行事が盛んな園では、必然的に普段の保育だけでなく行事に向けた準備をしなくてはならないので仕事量が増えます。
子どもたちと一緒に頑張らなくてはいけない場面も増えますが、その分行事を無事に終えたときは保育士も子どもたちも達成感を感じることでしょう。
また、行事の練習や準備が子どもたちの負担にならないよう楽しみながら進めていくことを大切にしなくてはいけません。

行事が少ない園では以下のようなメリット、デメリットがあります。

【メリット】
・行事の準備の負担が少なく、仕事量に大きな変化がない
・日々の保育に集中することができる
・休暇がとりやすい

【デメリット】
・行事を通しての子どもの成長を感じづらい
・保護者と成長の喜びを共有する機会が少ない
・子どもたちが園外での経験をする機会が少ない


行事が少ない園では、行事にかかる準備があまりない分保育士の仕事量に大きな変化がなく負担も少ないのが最大のメリットとも言えます。
行事の準備に追われることなく、日々の保育に集中できるのも嬉しい点です。
ですが、行事が少ないからこそ普段の生活とは違った成長を感じづらく、保護者と喜びを共有する機会が少なくなってしまうのはデメリットといえます。

行事の盛んな園と行事が少ない園、それぞれのメリットデメリットがわかった上で、改めて行事は「誰のため」「何のため」にあるのかを考えることが大切です。

・保育士や子どもの負担になる行事は見直しを
行事のために残業が続いてしまったり、練習ばかりで子どもたちが楽しめないようになってしまうと、せっかくの行事も台無しですよね。
負担がかかりすぎていると感じたら、開催の有無も含めて見直すことが大切です。

・行事の目的や目標を明確にする
行事を行う際には、目的や目標を明確にすることで達成感や満足感を味わうことができます。
ただ闇雲にするのではなく「誰のために」「何のために」行うのかしっかり考えましょう。

行事の盛んな園と少ない園、それぞれのメリットデメリットについてお話ししてきました。
行事の多さに関しては良い面も悪い面もあるので、自分が働くならどういうところが合っているか参考にして考えてみてくださいね。


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