【5領域】『人間関係』はどんな活動に取り入れられる?
「健康・人間関係・環境・言葉・表現」の5つを合わせた保育・幼児教育の5領域。
この5つは保育や幼児教育ではとても大事な指針となるものです。
今回はそんな5領域の中の『人間関係』について詳しく解説していきます。
『人間関係』はどんな活動に取り入れられるのか、具体例を元に学んでいきましょう!
5領域の『人間関係』ってなに?
5領域の『人間関係』は「人と支え合って生きるために、自立心と人と関わる力を育む」領域のこと。
人と関わることはすべて含まれるため、保育士との関わりなのか、友だちとも関わりなのか、多くの活動で育める力です。
→5領域全体についてはこちらで解説しています
https://www.coco-cari-egg.jp/column89
指針や要領にはそれぞれ、具体的なねらいと内容が記載されていて「1歳以上3歳未満児」と「3歳以上児」が分けられています。
そこで、ここでも年齢を大きく2つに分けてどんな活動に取り入れられるのかをまとめました。
1歳以上3歳未満児の『人間関係』が取り入れられている活動
1歳以上3歳未満児の『人間関係』では、以上のようなねらいと内容が定められています。
1歳以上3歳未満児で取り入れられる活動の一例をご紹介します!
お友だちと手をつないで園庭に出る
クラスの部屋から園庭に出る場面で、お友だちと手をつないで行こう!というのも一つの人間関係を育む活動になります。
自我が芽生え、自分と他者の違いに気が付き始める時期に、一緒に靴を履いて外に出ることで、他者を意識するようになる活動です。
自分以外の子が靴を履くのを待ってあげたり、手をつないで動いたりすることで、他者を思いやる気持ちが育まれていくのを目的としています。
みんなでお片付けをする
日常生活のひとつですが、みんなでお片付けをする活動も人間関係を育めます。
お友だちが使った自分は遊んでいないものも片付けるなど、お友だちと一緒に何かをすることで人との関わり方や「みんなと生活をしていく」方法を身につけていきます。
実習の時にはこれをひとつの活動とするのは難しいかもしれませんが、部分実習でも最後にみんなでお片付けをすることを入れておくと取り入れられるためプラスしてみるのもおすすめです。
3歳以上児の『人間関係』が取り入れられている活動
3歳以上児の『人間関係』では、以上のようなねらいと内容が定められています。
3歳以上児で取り入れられる活動にはどんなものがあるでしょうか?
みんなで遊びを作ろう
子どもたちがみんなで遊びを作る活動です。
鬼ごっこやリレーなど、その時子どもたちがハマっているものを元に、新しいゲームをみんなで考えてやってみます。
保育者(先生)は実際にやってみながらルールを決めたり、やり方を替えたりしていくのをサポートします。
実習なら、ある程度は型を決めたものを子どもたちと一緒にやりながら、進めていく中でルールなどは子どもたち同士で話し合いをしてもらって決めていくように促すなどが考えられます。
3歳児(年少)では難しいので、4歳児(年中)後半や5歳児(年長)で取り入れるとやりやすそうです。
園で飼っている動物に親しもう
園で飼っている動物がいたら、お世話をする活動をすることで豊かな心を作ることも人間関係を育むことにつながります。
どんなお世話が必要かを考え、係を決めたりお当番制にしたりすることでみんなが関われるようにしていきますが、できればここで子どもたち同士で考えてもらうと協調性も養えます。
まとめ
保育園や幼稚園で生活をしていく上で欠かせない人と人との関わり。
その関わりをもつ力を養っていくのが『人間関係』領域です。
その他の領域が中心となった活動の中にも、また活動として位置づけられないような生活の中にも『人間関係』は培えます。
子どもたちとのコミュニケーションすべてが人間関係に通じていることを忘れないように過ごしましょう!