【5領域】『表現』はどんな活動に取り入れられる?
あなたはもう5領域について学びましたか?
保育や幼児教育で言う5領域とは「健康・人間関係・環境・言葉・表現」の5つのこと。
5つ全てが子どもの成長に欠かせない大切なものです。
この記事では、5領域の『表現』について詳しくまとめています。
どんな活動に取り入れられているのか、5領域の『表現』について考えていきましょう!
5領域の『表現』ってなに?
『表現』は「創造性を養い、自分なりに表現する力を育む」領域です。
表現と聞くと工作や絵を描いたり、お遊戯したりという具体的に何かを表現することばかりイメージしがちですが、それだけではありません。
表現することを楽しむ力や、そもそも表現するために必要な感性を養ったり、様々な物・ことに触れて感覚を味わうことも大事な『表現』の活動です。
→5領域全体についてはこちらで解説しています!
『表現』のねらいと内容は、指針や要領に「1歳以上3歳未満児」と「3歳以上児」に分けて記載されているので、ここでも2通りご紹介していきます!
1歳以上3歳未満児の『表現』が取り入れられている活動
1歳以上3歳未満児の『表現』では、以上のようなねらいと内容が定められています。
1歳以上3歳未満児の活動は、以下のようなものがあります。
小麦粘土で遊ぶ
口に入れてしまっても安全な小麦粘土で遊ぶことは『表現』につながる活動です。
ポイントは粘土を使ってなにか作品を作ることではなく、小麦粘土の感触を楽しみいろいろな形に変化する様子を肌で感じること。
この時期には、「安全性」「感触を楽しめるもの」をキーワードに表現活動を取り入れるようにしましょう。
音楽に合わせて動物になりきる
低い音を鳴らしてゾウになったり、高く小刻みな音でうさぎになったり、音楽に合わせて動物になりきる遊びも『表現』の活動になります。
音に合わせて体を動かすことを楽しむのがねらいになるため、上手にできる・できないではなく、保育士が見本となって体を動かしながら表現することを楽しむようにしましょう。
3歳以上児の『表現』が取り入れられている活動
3歳以上児の『表現』では、以上のようなねらいと内容が定められています。
3歳以上児での『表現』には、こんな活動があります。
身近な物で楽器を作ろう
お菓子の空き箱やラップの芯など身近な物を使って楽器を作る活動です。
様々な材料を使うことで、ざらざら・ぼこぼこなど素材や形によって触り心地が変わること、組み合わせによっていろいろな音が出せることに気がつくのがねらいとなります。
楽器ができたら、何かかんたんな曲を演奏してみるのもおすすめです。
音階を出すのではなく、叩いたり振って音を出したり思い思いの演奏を楽しめます。
テーマを決めて自然と触れ合おう
園庭や散歩コースにある自然の木や草花などの中から何かテーマを決めて、「どんな感触だったか」「どんな匂いがしたか」など感じたことを伝え合う活動です。
同じ葉っぱでも表はつるつる、裏はざらざらなど自然の不思議に気が付き、それを言葉として表すことで、感性や表現する楽しさを育みます。
活動として取り組まなくとも、普段の生活の中で意識して声掛けすることで継続してできるものなので、実習全体のテーマとするのもいいですね。
まとめ
『表現』は、自分の想いや考えを様々な形で表に現すための方法を身に着けていく領域。
表現するためにはたくさんの感覚を味わって、豊かな感性を育んでいく必要があります。
上手に描ける、踊れるといった出来を競うのではなく、自分の内にあるものを表に出せるようになることを大切にした『表現』の活動を考えていってくださいね。