ベテランママが伝授!お友達同士のトラブル対応の方法
園生活の中で避けては通れないのが、友達とのトラブル。子どもが成長する過程では大切な経験になりますが、場合によっては保護者との信頼関係が崩れることになりかねません。ここでは、トラブル対応の方法を紹介しますので保育の参考にしてください。
子どものトラブルと注意点
園生活の中で、友達同士仲よく遊んでいると思っていると、いきなりトラブルが起こっていました。このようなことは日常的に起こり、決して珍しいことではありません。どうしてトラブルになってしまうのでしょうか。子どものトラブルの原因とその後の注意点について以下に紹介します。 ■トラブルの原因 子どものトラブルの主な原因には次のようなことがあります。 ・おもちゃの取り合い ・仲間に入れてくれない ・噛みつく ・叩く ・引っかく 子どもは社会性が未熟なうえ、家庭では王子様、お姫様のように自分の思いを親にぶつけられる環境で育っていることが多いはず。そして大人のように自分の思いをうまく伝えることができません。うまく言えないことで噛みついたり、叩いたり、引っかいたりということが起こります。また、年齢が上がると増えてくるのが仲間外れや意地悪的なトラブル。これは見落とすことがあるので見逃さないように気をつけなければいけません。 ■子どものトラブルのあとに トラブルは日常的に起こることなのですが、思わぬトラブルに発展することがあります。どのようなことに発展するのかお伝えします。 ・保護者から叱られる ・保護者同士のトラブルに発展 ・トラブルの過程を保護者に追及される 日常的に起こる友達同士のトラブルなのに、保護者からお叱りを受けるということがあります。保護者にとってはかけがえのないとてもとても大切なお子様なので、気になるのは当然です。また、子どものトラブルが原因で保護者同士のトラブルになってしまっては子どもにも影響が出るし、先生として自信を無くし悩んでしまうことになります。それでは先生はどう対応すれば良いのでしょうか。
トラブルを回避するには
子どものトラブルを回避するにはどうすればよいかを知っていれば、子どもに経験を積ませながら回避できます。子どもに大切な成長の機会を邪魔することなく、トラブル回避するために先生ができることを紹介するので参考にしてください。 ・先生はよく目を届かせる 子どもの喧嘩には必ず理由があります。おもちゃが欲しかった、貸してあげない、二人で遊びたかった等、様子を見ていると理由は意外に単純。それを見逃さないことで、引っかいたり、噛みついたり後の残る傷になるトラブルを回避できます。また、もし噛みついた、引っかいたなどで傷が残る喧嘩になった場合でも、よく見ていれば保護者に様子をしっかり伝えることができます。 ・時には見守りも大事 子どもの喧嘩は、成長過程でたくさんのことを学ぶ機会。先生がすべて仲裁して事前に回避してしまってはいけません。年齢にあった対応をしていく必要があるでしょう。 ・保護者とのコミュニケーション 子どものトラブルを保護者に伝える時にコミュニケーションが取れているか取れていないかで保護者の受け入れ方が変わってきます。まったくコミュニケーションが取れていない先生から喧嘩の原因はすべてあなたの子が悪いと言われた経験がありますが、それは不信感につながりました。その後コミュニケーションをとっていくと先生の言うことが理解できました。コミュニケーションの大切さを実感した瞬間でした。 ・保護者に伝える 喧嘩で傷が残ってしまったときに、軽い引っかき傷でも必ず保護者に伝えるようにしましょう。朝なかった傷が帰ってきたらあるという時、保護者はとても心配になります。子どもに「この傷どうしたの。」と聞きます。その時に先生から連絡がないとなぜ教えてくれないのと不信感につながります。また、ひどく跡が残ってしまったときは喧嘩した両方の保護者に連絡し傷つけた保護者から謝罪をお願いしましょう。これは保護者間のトラブル回避にとても大切な対応ですので覚えておきましょう。
これでトラブル対応はばっちり
トラブルが起こってもあせらず対応できるように、保育中は子どもから目を離さずにいましょう。トラブルがあったときは子どもに寄り添い、子どもの話をじっくり聞いてあげる環境を作ると正直に話してくるはずです。自分を正当化して話しがちなので、当事者はもちろん周りの子にも聞くことが大切です。また、保護者トラブルに発展しても先輩先生や園長先生に相談し自分で解決しようとしないようにしましょう。この友達同士のトラブル対応の方法が保育のお役に立てば幸いです。