5歳児のあるある。子どもたちへの声掛けで困ったエピソード&解決策
5歳児は、小学校への就学を意識する子どもたちです。 5歳になると自分でできることが増えてきて、物事に対する理解力がしっかり身についてきます。 理解力が成長することで、保育士の声掛けも大切になります。 5歳児の子どもへの声掛けで困ったエピソードとその解決策を紹介します。保育の参考にしてください。
5歳児の声掛け
5歳児は、個人差があるものの、身の回りのことを一通り自分でできるようになり、集団の中での社会性、ルールを理解し、成長の階段をどんどん上っていく時期です。5歳児に気を付けたい声掛けを紹介します。 ■子どもの考える力を信じる 子どもたちだけで解決できることは、子どもに任せ、見守る姿勢を取りましょう。この時に大切なことは、子ども任せだけど目は離してはいけないということです。子ども同士で話し合い協力して考えますが、どうしても成長の個人差があるので援助が必要な場面もあります。子どもたちの意見を尊重しながら、声掛けする必要があります。 ■自分で考える機会を意識する 5歳児の子どもたちは、考えて自分で伝える力を身に着けます。子どもが自ら考えた発言を認めて聞いてあげることが大切です。「どうしたい?」「これはどうしたらいいかな?」「〇〇さんはどう思う?」など子どもに考える機会を作る声掛けがあるといいです。 ■優しさ、思いやりを育てる 自分よりも年齢の小さい子に対して、思いやりの心が育つ時期です。「どうしてあげると喜んでもらえるかな?」等と、子どもが自ら考えられるヒントのような声掛けをしながら、優しさや思いやりの気持ちを引き出す配慮があるといいです。また、どうしてもわからない時は、こちらから「こういうのはどうかな?」と、良い提案と悪い提案の二通りを提示し、どちらが優しいのか、子どもたちに考えさせる問いかけの声掛けもいいですよね。 ■保育士が矛盾を見せない 保育士は、ルールをきちんと守りましょう。5歳になると保育士の行動をよく見ています。保育士が少しでも決まりから外れてしまうと、指摘されることがあります。これは、理解力と洞察力が育っているからです。日々の行動が乱れていては、子どもへの声掛けに説得力を失ってしまいます。しっかり守るようにしましょう。 ■会話を楽しむ 言葉で上手に表現できるようになると、冗談を言い、自分の意思を言葉で伝えることで楽しい会話ができるようになります。おしゃべりが止まらず、保育士の話を聞かなかったり、保育士の話をからかうこともあります。このような時は、どうして今おしゃべりがよくないのか、話しているとき聞いてもらえなかったらどんな気持ちになるかを伝えるといいです。 ■叱るときは理由をきちんと伝える 危ないことや注意しなければならない時に、「こうこうこういう理由でダメなんだよ」「これはこうなるから危ないよね」「ならどうしたらいいかな?」等と、どうしてダメなのかやどうするのが良いのか、どうすべきだったのかを子どもに問いかけ、そして、理解できるように理由を伝えましょう。また、子どもから意見を聞く声掛けをしていくといいです。この時、叱るだけでなく、良いところも認めて褒めることも大切です。自己肯定感を高める声掛けができると信頼関係がより深まります。
声掛けで困ったが解決
5歳児は、小学校への就学を意識する子どもたちです。 掛ける言葉を理解する力が育ち、洞察力も成長してきます。保育士はルールを守り、理不尽な声掛けにならないように気をつけましょう。また、就学前ということもあり、期待と不安を抱えている5歳児です。繊細な心に寄り添うことも大切です。保育士は、子どもの考えに耳を傾け、自主性を大事にし、叱るときは理由をわかるように伝えましょう。そして、子どもの気持ちをしっかり受け止め認めてあげることで、自信をもって成長していけるようになります。