小規模園VS大規模園 それぞれのメリットデメリット
就職先を考える時、園の特色や人数など気になるところがたくさんありますよね。中でも保育園は「小規模園」と「大規模園」があり、自分が働く時、どのような園が合うのか知るためにも「小規模園と大規模園の違い」を理解しておくと良いでしょう。それぞれメリット、デメリットがあるので参考にしてみてくださいね。
小規模園と大規模園の違いは?
・在園児の人数や年齢が違う まず、小規模園と大規模園の大きな違いは文字通り規模が違うので、在園児の人数に差があることです。それにプラスして対象としている年齢にも実は違いがあります。 【小規模園】 対象年齢が0〜2歳で定員20人未満 【大規模園】 対象年齢が0〜5歳で定員100人以上 上記のように対象年齢と定員人数が違います。 ・在園数によって保育士の人数にも差がある 在園児の対象年齢や人数によって保育士の人数も決まってくるので、同じように保育士の人数にも差があります。大規模園では正職員として働く保育士だけでなく、パートとして働く保育士もいるので、子育てを終えた世代の方も多く働いています。
小規模園のメリットは?デメリットもある?
小規模園と大規模園の大まかな違いがわかったところで、それぞれのメリットも知っておきたいですよね。まずは、小規模園のメリットとデメリットをご紹介します。 【メリット】 ・個別で接する機会が増え、じっくり関わることができる 小規模園では子どもの人数が少ない分、個別でじっくりと関わることができます。子どものペースに合わせて保育することができ、一人一人をしっかり見てあげることができますよ。 ・アットホームな雰囲気 子どもの人数が少ない小規模園は、アットホームでゆったりとした雰囲気なのが印象的です。大規模園はしっかりとカリキュラムが組まれているところが多いのですが、小規模園はカリキュラムを組まず子どもに合わせた保育を行なっているところも多いのです。保育士もゆったり、リラックスした状態で保育ができますよ。 ・保護者対応の時間をゆっくり持てる 大規模園では一人一人の保護者とゆっくり話す時間があまり持てないのですが、小規模園では保護者対応の時間をゆっくり持つことができます。 預かっている子どもの様子や、保護者の方の悩みなど一緒に話ができる機会は貴重な時間なので、ゆっくりと対応できるのは嬉しい点です。 【デメリット】 ・3歳以降の保育を経験できない 小規模園は0〜2歳を対象としているので3歳以降の保育を経験することができません。小規模園の勤務に慣れてしまうと、3歳以降の子どもたちとの接し方がわからなくなってしまうという人も多いです。保育士としてのキャリアアップを考えると小規模園では物足りないと感じることもあります。 ・園庭や大型遊具がない所が多いため、遊びの制限がある 大規模園では園庭や大型遊具が園内にありますが、小規模園はマンションの一室やビルのワンフロアなどで保育をしているところが多いので、園庭や大型遊具で遊ぶのが難しくなってきます。 勿論近くの公園で遊ぶことはできますが、すぐ園庭で遊ぶといった行動が出来ないので遊びに制限があると言えます。 ・園児数が少ないため行事の規模が小さい 園児数が少ないので、大規模園に比べ行事は盛り上がるというよりはあっさりと終わってしまう園も。年齢も0〜2歳の子達ばかりなので、運動会や発表会などは迫力あるものではなく、物寂しさを感じる人もいるようです。
大規模園のメリットは?デメリットもある?
大規模園は、子どもの人数も多く賑やかなイメージがありますよね。 わいわいと元気いっぱいな雰囲気の大規模園にもメリットやデメリットがあります。 【メリット】 ・園庭や室内プールなどダイナミックに遊べる 子どもの人数が多い分、園の建物全体の作りは小規模園に比べて大きいです。そのため、園庭や室内プールがあるところがほとんどで、子どもたちと一緒にダイナミックに遊べるので、身体を動かし、楽しい保育を行うことができます。 ・行事が多く、迫力があるので盛り上がる 運動会や発表会だけでなく、地域交流や遠足といった行事の数が多いのも大規模園ならではです。行事を成功させるため、保育士としての仕事は少し増えますが、子どもたちの喜ぶ姿を見ていると「準備を頑張って良かった!」と思えます。 保護者の方も観に来る運動会、発表会は子供も多いため迫力があり盛り上がります! ・たくさんの人と接して過ごすことができる 各学年数クラスある大規模園は、たくさんの年齢の子と接することができます。同じ年齢の子供たちでも一人一人性格や遊び方が違うので、保育士としてどう接したら良いのか多くのことを学べますよ。 【デメリット】 ・一人一人とゆっくり過ごす時間が少ない 子どもの人数が多い分、一人一人とゆっくり接する時間はどうしても少なくなってしまいます。担当クラスがある場合はなるべく全員と必ず一言でも話すように心がけることが大切です。 ・保護者対応の時間が少ない 一人一人の子どもと接する時間が取れないのと同じように、保護者対応の時間も少なくなってしまうのが大規模園のデメリットといえます。ゆっくり時間が取れるのは、面談の時などに限られてくるでしょう。 ・人数の多さゆえ、トラブルも起きやすい 子どもの人数が多いと、なにかとトラブルが起きやすいです。場面によっては目が行き届かない時もあるので、保育士同士の連携が大切になってきます。
まとめ
小規模園と大規模園の違いや、保育士として働く点でのメリット、デメリットをご紹介してきました。 それぞれの雰囲気や、自分に合った働き方はどっちなのか少しずつ見えてきたのではないでしょうか。 小規模園でも大規模園でも、貴重な経験ができることに違いはないので、自分に合う園を見つけられると良いですね。