新規開園の保育園だからこそできる!保育士としての経験
近年の待機児童問題の解消に向けて、現在も新しく保育園が開園し続けています。 筆者自身も新卒から4年間、新規開園の園(以下、新規園と記載)にて勤務経験がありますが、「右も左もわからない状態でいきなり新規園って大丈夫かな・・・」と不安になった覚えがあります。 初めてのことだらけで大変だったこともありますが、新規園だからこそ経験できたこともたくさんありました。 決めごとや人間関係もすべて1からのスタート。 保育士としてのキャリアを積むうえで貴重な経験となる、オープニングスタッフの魅力をお伝えしていきたいと思います。
3つの魅力
■人間関係を築きやすい ほとんどの職員が新規採用ですので、1から人間関係を築いていくことになります。 お互いのことが分からない状態で手さぐりなこともあるかもしれませんが、みんなが同じスタートラインだからこそ、フラットな関係を築いていきやすいと思います。 園のルール作り、子どもや保護者の情報共有など、より緻密なコミュニケーションが必要になるため、一体感が生まれてきます。連携する力を育むことができるのは、チームとして保育していくうえで重要な経験となっていくでしょう。 また、子どもや保護者に対しても同じことが言えます。 多少の経験年数の差があったとしても、子どもにも保護者にとってもみんな新しい先生。 対等に接してくれるからこそのプレッシャーもあるかもしれませんが、周りの先生たちと協力しながら、丁寧なコミュニケーションを積み重ね信頼関係を築いていきたいですね。 ■園の土台作りにかかわることができる 園のルールが決まっていないため、1から作っていく必要があります。 例えば、シフトや休憩の回し方といった職員の労働環境、非常時(怪我や事故等)の対応の流れ、会議や行事の運営などさまざま。 既存の園ではこうしたルールが決められているため、これまでの記録を参考にすることができるのですが、新設の園ではルールがありません。 ひとつひとつ作っていくには話し合いが必要なために、大変なこともありますが、園の仕組みを理解することができたり、園の基盤づくりというやりがいを感じることができるのは、新規園のスタッフならではの大きな強みとなってくれるでしょう。 ■施設がきれいである 新設の園は新しい建物であることが多く、新品のものがほとんど。 きれいな環境で気持ちよく働くことができます。 子どもの命を預かる保育所では、安全面や衛生管理が重要になります。 清潔感のある安全な環境で過ごすことができるのは子どもや保護者だけでなく、私たち保育士にとっても安心ですよね。
まとめ
園の土台を作る過程で難しいこともたくさんありましたが、経験を積んでいくにつれて新規園の運営に携わることができてよかったと実感しています。 何もわからないからこそより多くを吸収できますし、先輩保育士と助け合いながら働ける環境は新規園ならでは。 同じ新卒でも経験できることがこれだけ違いがあり、やりがいがあります。保育士としての熱い志のある方には特に貴重な経験となってくれるはず。 就職先を考えている皆さんにとって参考になっていただけたらうれしいです。