ICTってなに?保育現場に導入されるICTシステムの魅力
ICTとは、「Information and Communication Technology」の略称。
よく見かけるITという言葉は『情報技術』と訳されますが、Communicationが入ると、『情報技術を(人が)活用する』ということを意味します。
ICTシステムを保育所に導入すると、書類の作成や管理だけでなく、情報共有や伝達を行うコミュニケーションの部分も大きく担ってくれるため、業務の効率化や確実性が期待されると言われています。
保育士の仕事の中でもっとも大きな割合を占めているのが、数々の書類の作成。担任が書く書類には、保護者に渡す連絡帳、日誌、要支援児がいる場合は支援児用の日誌。
年間カリキュラム、月案、週案、日案(園による)等の計画書。
子どもの発達などを管理する児童票などさまざまです。
保育士は、保育の合間を縫ってそれらの書類を書いています。
そこで活用できるのがICTシステムの導入。
保育所におけるICTシステムとは、主にクラウド上で書類の作成・管理、職員の勤怠管理、子どもの出欠確認、連絡帳の記入、おたよりの配布等ができるもの。タブレット端末での管理になります。
現在民間の保育所中心に導入が進んでおり、保育現場における保育士の仕事の方法も変化しつつあります。
そんなICTシステムの魅力についてご紹介していきたいと思います。
メリット
◎書類の管理がしやすい
上記に触れたように、保育所では多くの書類を保管しています。
紙ベースの書類は探すことに時間がかかる、紛失の恐れがある等のデメリットがあります。
タブレットでの管理であれば、すべてデータ化しているので探しやすく、前に書いた書類を見返したいときもスムーズです。
◎情報共有がしやすい
・保育士と保護者の間
仕事などで忙しく、直接会話をする機会が少ない保護者にも、すぐに連絡することができるメリットがあります。
文章としても残るので伝達漏れを防ぐことができますし、園だよりやクラスだよりなどのおたよりを配信できることもあるで、渡し忘れのリスクも減らすことができます。
連絡帳に写真を添付することができるものは、子どもの活動の様子が保護者により伝わりやすくなりますし、コロナ禍にて活動やイベントが制限されている中、視覚的な情報を共有できるのは保護者にとって安心材料にもなりますよ。
・保育士間
日々の保育には振り返りが大切。
書類を簡単に見せることができるので、保育士間でのフィードバックがしやすくなります。
◎子どもの登降園・職員の勤怠管理がしやすい
システムに連動されているICカードでの打刻により、時間の管理がしやすくなります。
延長保育や、職員の残業も一括で管理できるのが便利です。
まとめ
保育現場の業務改善が求められる現在、ICTシステムの導入は業務の効率化・円滑化に大きく貢献していると言われています。
導入によって、目の前の子どもたちに向き合う時間や余裕が生まれると同時に、システムを活用した確実な伝達や共有が、信頼関係を築いていくうえで心強い存在となると思います。
保育現場が、すべての子どもたち・保護者・保育士にとってよりよい場となることを願っています。