こども園ってどんなところ?意外と知られていない、保育・教育を兼ね備えたこども園の魅力
子どもと関わる仕事がしたい!と就職先を探す際に、自分はどのような環境で働きたいのか考えますね。
様々な環境がありますが共働きが増えている今、注目されているのが「認定こども園」です。
幼稚園と保育園の機能を兼ね備えている認定こども園とはいったいどんなところなのか。
意外と知られていないこども園の魅力について紹介していきましょう!
こども園ってどんなところ?
小学校入学前の学習を行う教育施設である「幼稚園」と、就業している保護者に代わって保育を行う「保育園」どちらの機能も持ち合わせている施設が「認定こども園」です。
こども園の種類は4種類あり、地域の特徴や保護者ニーズに合わせて新設されたり、元々あった幼稚園・保育園がこども園に移行したりしています。
【幼保連携型】
幼稚園と保育園の両方の機能を併せ持ち、こども園として一番ポピュラーな形です。
開園時間は11時間で土曜日も開園することが原則です。
【幼稚園型】
主に公立や私立の認可幼稚園がこども園に移行し0歳からの預かり保育も行う幼稚園に保育園的機能が新たに追加された形です。
開園時間や土曜保育などは地域の実情よって設定されます。
【保育所型】
主に公立の保育所や私立の保育園が、親の就労の有無関係なく受け入れることでこども園としての機能を果たすことが特徴です。
保育時間は幼保連携型と同様に1日11時間で土曜日も開園することが条件です。
【地方裁量型】
幼稚園・保育園などの認可がない地域の教育や保育施設が一体化してこども園としての 機能を果たすことが特徴です。
開園時間や土曜保育などは地域の実情によって設定されます。
保育と教育を兼ね備えたこども園の魅力とは?
こども園の大まかな種類が分かったところで、こども園で働く上での魅力とはなにか紹介していきましょう。
①保育・教育それぞれを知り幅広い経験を積むことができる
筆者が働くこども園の3~5歳児は、
14時まで、k野菜の栽培や様々な技法を使った絵画製作などの活動をします。
クラス全員で一斉に行う活動も多く、園の特色に合った教育スキルが必要になり知識や経験が求められるでしょう。
そして14時以降は、戸外の遊具や室内での自由遊びの時間を主とし、好きな遊びをじっくり楽しみます。
保育という観念から子どもの生活や情緒面を守る必要があります。そのためにも14時以降は自分の好きな遊びをじっくり楽しめる時間を主とし、安心して過ごせる環境設定を考えることが大切です。
このように「教育」と「保育」について意識する点も変わってきます。
家庭環境の異なる子どもたちや保護者から学びを得ることが多く、自分の成長の場にもなるのではないでしょうか。
②行事を通して子どもと一緒に成長することができる
運動会や発表会などの行事に力を入れているこども園が多くあります。
~行事のエピソード~
筆者が働く園ではクリスマスに劇を行います。自分のやりたい役に立候補し、セリフや歌もあるのですが、A君は不安や緊張から、自分のセリフが言えずにその場に立ち尽くしてしまうことがありました。
その姿を見た同じ役のB君が「一緒に言ってみよう!」とA君に誘っていました。一人だと声を出せなかったA君ですが、B君と一緒だと見事に自分のセリフを言うことができました。
そのことがきっかけで少しずつ自信がついてきたのでしょう。本番を迎えることには堂々と自分の役を演じきれるようになりその姿に感動しました。
この劇を通して、子どもたちは互いに支えあって一つの作品を作り上げているのだと実感。
子どもたちと一緒に行事を経験することで成長を感じることができますし、自分自身も子どもたちに指導していくうえで、声かけの仕方や活動の進め方など配慮するポイントに気づき、さらなる保育の向上に繋がります。
まとめ
今回は、こども園ってどんなところ?意外と知られていない、保育・教育を兼ね備えたこども園の魅力についてご紹介してきました。
0~5歳児の育ちを一貫して見守ることが出来るこども園は、働く家庭が多い今の世の中に欠かせない存在ではないでしょうか。
こども園での保育はやりがいを感じ、働く保育者にとっても貴重な体験になること間違いありません。
幼稚園や保育園、そして認定こども園。
それぞれの特徴を理解して自分に合った園が見つかるといいですね。