新年度、新しい園児を迎えるために準備しておくべきこと
新年度は入園や進級に伴い、新しい園児を迎える時期でもあります。 慌ただしい日々が続く頃なので、少しでも落ち着いて保育を進めていくためにも事前準備が大切になってきます。 今回は新年度で新しい園児を迎えるための準備や、確認事項をお教えしていきますので、参考にしてみてくださいね。
新しい園児を迎えるための準備は何をする?
まずは、新しい園児を迎えるための準備は何があるのか知っておきましょう。 園児を迎える当日は、子どもも保育士も慣れないことが多く、バタバタとしてしまいがちなので、しっかりと準備をすることをおすすめします。 持ち物置き場の名前テープ貼り 子どもの上着や鞄、着替えようの衣類などの置き場に名前のテープを貼ります。 園によっては名前だけでなくマークのシールを貼り、子どもがそのマークを見て自分の場所が覚えられるようマークを統一しているところもあります。 登園時の準備は子どもが自ら行ったり、保護者の方にお願いすることが多いので、持ち物の置き場はしっかりとわかるようにしておきましょう。 ・ペープサートや絵本などの保育ネタ 新入園児が保育室に慣れるまでは、登園時に涙してしまったり、落ち着いて過ごすことが難しい場合もあります。 集団保育の中では、子どもたちがそれぞれ別の行動をして落ち着かない新年度に怪我や事故が起きやすく、保育士がヒヤッとする場面も見られます。 そのため、ペープサートや絵本など子どもの視線を集めて落ち着かせることができる保育ネタは多めに用意しておきましょう。 ちょっとした時間にすぐ楽しめる手遊びや、ただ歌を歌うだけでなくペープサートを動かしながら歌うだけで、子どもたちは一気に集中して楽しむことができます。 新入園児が「ここは楽しい場所」と思えるような保育ネタをたくさん準備しましょう! ・保育室に慣れるための可愛らしい壁面飾り 初めて入る保育室に新入園児は緊張しているはずです。 少しでも緊張を和らげるために、保育室を可愛らしい壁面飾りで飾りつけると良いですね。 新年度は春らしい桜やチューリップなど、明るい色合いのものが多いので保育室もパッと華やかになります。 乳児クラスはゆらゆら揺れる手作りモビールがあると、じっと見つめたり興味津々で手を伸ばしたりと楽しむことができますよ。 ・子どもと保護者の顔と名前を覚える 新年度初日、元気に「おはようございます!〇〇くん、今日からよろしくね」と挨拶するためにも、子どもと保護者の顔と名前は事前に覚えておきましょう。 慣らし保育中は子どもに名札をつけるという園もありますが、初日から子どもの名前を覚えていると「この先生に任せても大丈夫そう」と保護者からの安心感を得ることもできます。
新しい園児を迎えるための確認事項
新しい園児を迎えるために、準備しておくことにプラスして改めて確認しておく点をまとめました。 確認事項を放っておくと、後々のトラブルに繋がりかねないので、新年度のタイミングで保育同士が共通の認識を持つことが大事です。 ・保育室に危ない場所がないかの確認 子どもたちが過ごす保育室内に危ない場所がないか、事前に確認しておきましょう。 ドアのささくれや、窓にヒビが入っていないかなど怪我につながる部分の有無を確認し、すぐに直します。 また、子どもが隠れやすい場所(ピアノの下、ホールの幕の後ろ、押入れの下部分)などの点検も保育士間で行うことをおすすめします。 子どもは大人の予期せぬ行動をするので、子どもが隠れてしまいがちな場所などを共有し、どのように改善すべきか話し合いをしましょう。 ・アレルギーの有無、食事形態、既往歴の確認 新入園が落ち着いた1週間後程度から給食が始まる園も多いです。 子どものアレルギーの有無や、離乳食の形態を改めて確認しておきましょう。 特にアレルギー児がクラスにいる場合は、食事の場所をどこにするのか、介助に入る保育士は誰なのかなどの確認をしっかりしておくことが大切です。 また、既往歴も確認し「熱性痙攣有り」の子どもが発熱した時の対処法を確認しておきまこょう。 もしもの時に慌てないためにも、改めて保育士間での情報共有が必要になってきます。 ・1日の保育の流れの確認 新入園児を迎える当日から、慣らし保育終了の日までの保育の流れを確認しておくのも大切です。 特に慣らし保育期間は、新入園児がどれぐらいの時間で慣れていくのかを見守りながらお迎えの時間などを決めるので、家庭それぞれ違いが出てきます。 どの子がお昼前に降園するのか、どの子が給食後に降園するのかなど確認しながら保育を進めていきましょう。
まとめ
新しい園児を迎えるための準備と確認事項をお話ししてきました。 新年度はなにかとバタバタ忙しく、子どもも保育士も慣れるまでに時間がかかります。 そんな中でも子どもたちが安心して楽しめる場所だと認識できるよう、保育ネタを充実させたり、危険な場所の確認を怠らないようにしてくださいね。