怒るはNG!保育者として子どもに注意する時に気をつけたい3つのポイント
子どもたちと接するときはできるだけ褒めて自己肯定感を育んでいきたいですよね。
実習生や新人保育士として子どもたちと接するならなおさらです。
でも、子どもたちに「やっていいこと・悪いこと」を教えるのも保育者として大切な仕事のひとつ。
感情に任せて怒ってしまうのはもちろんNGですが、ではどうやって注意していけばいいのでしょうか?
ここでは、保育者として子どもに注意する時に気をつけたい3つのポイントをご紹介します!
ポイント1:子どもの気持ちに寄り添う
注意をする時であっても子どもの気持ちに寄り添うようにしましょう。
自分の気持ちをまだうまく話せない乳児期の子どもの場合は、「◯◯がしたかったのかな?でもこれは触ったら危ないよ」「◯◯がしたかったのかな?おもしろそうだもんね。でもね、これ触ったらケガしちゃうよ」と想いを代弁して伝えます。
想いを言葉にできる年齢の子どもには「どうしてやろうと思ったの?」と、『なぜ』の部分を聞いた上で注意をします。
「楽しいかなって思った」「遊ぼうと思ったおもちゃを取られた」など理由は様々で、時には笑ってしまうような主張も出てくるのが保育の面白いところ。
注意をする時は「そうか、〇〇ちゃん/くんは〜〜がしたかったんだね」と子どもの気持ちを受け止めてから「でも△△だからしない方がよかったんじゃないかな」「でも△△だから次はやめようね」と伝えると子どもも納得して聞くことができます。
ポイント2:できるだけポジティブな声掛けを意識する
注意をする時にもできるだけポジティブな声掛けになるように気をつけてみるのもポイントです。
例えば、上ってはいけない高いところにいる子どもには「危ないから上っちゃダメだよ!」と言うのではなく「落ちたらケガをするから降りようね」としてほしい行為を伝えます。
ポジティブな声掛けは、子どもたちにも届きやすく、何をしたらいいのかを明確に伝えておくとその通りに行動しやすくなります。
「ダメ!」と言われるとその瞬間ビクッと動きを止めるものの、次の行動に移る前にまた楽しくなってきてダメと言われたことをしてしまう・・・そんな子どもの姿見たことはありませんか?
反対に、「〇〇してね」としてほしい行動を伝えれば、言われたことをそのままやればいいのでスムーズに子どもも動けます。
なんだか注意してばかりになっちゃうな、という時はポジティブな声掛けになっているか意識してみると変わってくるかもしれませんよ。
ポイント3:その場で簡潔に注意する
子どもに注意をする時は、なるべくその場で簡潔に伝えるようにしましょう。
「ちょっと前にやってたあれだけど」
「そういえばあの時」
と過去にさかのぼって話してその時にしていたことを思い出そうとしても、子どもは忘れてしまっています。
また、長い時間をかけて説明しながら注意をするのも子どもにはあまり響きません。
途中から子どもは「早く終わらないかな」と注意されていることとは違うことで頭がいっぱいになってしまうんです。
子どもは瞬間瞬間を生きているので、できるだけ注意をしなければならないことをしている現場で簡潔に伝えるようにしましょう。
まとめ
保育者として子どもに対して感情的に「怒る」のはよくありませんが、「叱る」ことが必要な場面は出てきます。
そんな時は、子どもの気持ちに寄り添いながらポジティブな言葉を遣ってその場で簡潔に伝えるようにしてみてください。
子どもたちの行動が変わると同時に自分の気持ちにも余裕が出てくるはずです。
実習中に注意の仕方で迷った時は、周りの先生がどんなタイミングと言葉で声を掛けているのかを観察したり、どう声を掛けたらいいのか質問してみたりするのもいいですね。
「叱らなきゃ」ではなく「どう伝えたらわかりやすいかな」を考えて保育していきましょう!