0.1歳児あるある~子どもたちへの声掛けで困ったエピソード&解決策~
0~1歳児はまだ言葉でコミュニケーションすることが難しくどのように声掛けをしたらいいか悩むこともあるのではないでしょうか。 「たくさん声かけをすると成長発達にいい影響を与える」と聞きますが、いったいどのような声をかけるといいのか、0~1歳児の子どもへの声掛けで困ったエピソードとその解決策について紹介していきましょう!
困ったエピソード~0歳児編~
新卒1年目で、0歳児クラスの担任になった時のことです。 就職するまでは、ほとんど関わったことのない赤ちゃんに対して、どのように話しかけたらいいのか分からずに先輩保育士の関わり方を観察する毎日でした。 子どもたちと、楽しい雰囲気を作ろうと思い「いないいないばぁ!!」をして一緒に遊ぼうと試みるも、顔を見て泣かれてしまい、どのように声を掛けたらいいのかと悩んだ時期もありました。 このような時はいったいどのように関わったらいいのでしょうか。 【解決策】 0歳児は笑ったり泣いたりして自分の思いを一生懸命周りに表現しています。 人見知りをして泣くことも、1人ひとりの存在を認識してきている証です。 なんで泣いているのか分からないという場面も多いとは思いますが、まずは赤ちゃんの思いを言葉にしてあげるのが大切です。 「びっくりしたね~」 「お腹がすいたね!」 といったように日常生活の中で自然に出てくるような声掛けをそのまま声に出すだけでも赤ちゃんにとってのいい刺激になります。 ぼ~っと上を見ている赤ちゃんに対しても「何が見えるかな~?あ、あそこには○○があるよ!」などと保育士が思ったことをそのまま言葉にするのもいいですね。
困ったエピソード~1歳児編~
1歳児は歩けるようになり行動範囲も広がり様々な遊びに興味を持ちます。友だちの遊びも気になり手を伸ばすこともありますが、おもちゃの貸し借りなどのやりとりをすることは難しいです。 言葉の面では「ママ」や「わんわん」などの一語文を話せるようになり成長を感じる面も多いですが、自分の思いを言葉にすることが出来ずに噛みつきやひっかきなどで表現することもあります。 友だちを傷つけることはしてはいけないことだと伝えたいのですが、どのような声掛けをしたらいいのでしょうか。 【解決策】 1歳児の子どもは、自分の思いを言葉で表現することができずに、噛みつきやひっかきの行動を起こしてしまうことがあります。もちろん未然に防ぐことが大切ですが、行動を起こしてしまった場合は、噛みつくことはいけないことだとしっかり伝える必要があります。 しかし、一度にたくさんのことを伝えても理解できずに伝わりませんので、 「お友だちが痛いから噛んではいけないよ」 と短く簡潔に伝えるといいでしょう。その際に普段より声のトーンを落として真剣な表情で語りかけることでいけない事なのだと分かるので取り入れてみてください。 また、いけないことだからと大声で叱ることは、子どもたちにとっては『怖い』という印象を与えるだけで『何がいけないのか』が伝わらないので注意してください。 「貸してほしい時は貸してって言うんだよ」 などと、なぜやってはいけないのかを伝えた後には、どうすればいいのか必要な言葉を知らせていくことで子どもたちの行動も変わってくるでしょう。
まとめ
0~1歳児の子どもたちは言葉でのコミュニケーションは出来ませんが、先生や友だち、そしてパパやママなど周りをよく観察しています。 「今日は暖かくて気持ちがいいね」 というような普段何気ないことを言葉にして子どもたちに語りかけるだけでもいい刺激となり成長発達にいい影響を与えることになるでしょう。 言葉だけではなく表情や行動で自分の思いを表現していますので、そのサインを見逃さずに子どもたちの気持ちに寄り添っていけるといいですね。