2歳児あるある~子どもたちへの声掛けで困ったエピソード&解決策~
2歳くらいの月齢になると、自我が芽生えてきて「自分でやりたい!」という気持ちが強くなってきます。 自分の意志を表現できるようになってきたことに成長を感じる一方で、2歳児を担当すると必ずと言っていいほど経験するであろう「イヤイヤ期」。 何を言っても「イヤイヤ!」で、どのように声を掛けたらいいのだろうと悩む方も多いのではないでしょうか。 今回は、2歳児への声掛けで困ったエピソードと解決策を紹介していきましょう。
声掛けで困ったエピソード
【自分でやりたいのに...】 「自分でズボンを履きたい!」 「自分でスプーンを持ってご飯を食べたい!」 というように自分でやりたいという気持ちが強く保育者が手伝おうとしたときには「ヤダ!」と激しく拒否された経験がありました。 やり方のコツだけでも聞いてほしいのですが、自分でやりたい気持ちが強く、更にイヤイヤが激しくなってしまい、保育者の話も耳に届かなくなってしまいます。 【やりたくない!】 こちらは反対に 「お部屋に入りたくない!」 「お昼寝したくない」 というようなやりたくないことがあると「イヤ!!」と泣いたり拒否したりすることがあります。 やりたくない思いを「イヤ」という言葉で表現していますが、次第にイヤイヤの気持ちが昂ぶり他のことに誘っても「イヤ!」何をしても「イヤ!」となりどのように声をかけたらいいのかわからなくなってしまうこともあります。
解決策
このようにイヤイヤで保育者の声掛けが伝わらない時にはどのように関わっていけば良いのでしょうか。 解決策を紹介していきましょう! 【話を聞く】 まずは、子どもの話を聞いてみましょう。 2歳児くらいですと言葉は出てきますが、自分の思いを言葉にすることは難しいです。 そのような時に保育者が 「○○したかったの?」 「ズボン履けなくてイヤだったの?」 などと思いを代弁しようとすることも大切ですが、子どもが伝えようとしていることに耳を傾けましょう。 身振り手振りを交えて一生懸命に伝えようとする姿を見ていると子どもが何を伝えようとしているのかが分かってきます。 話しを聞き続けることで子どもも、自分の思いを表現できるようになりますので根気よく話を聞くことを大切にしていきましょう。 【子どもの思いを受け入れ、共感する】 この時期の子どもたちはイヤなものはイヤだとはっきりとした自我が芽生えてきます。 「○○だったからイヤだったんだね」と気持ちを受け入れるだけで、「分かってもらえた」という安心感を得ることが出来て気持ちの切り替えもスムーズになってくるでしょう。 【見通しが持てる声掛けをする】 片付けや食事の時間など活動の切り替えが難しい時があります。 「○○が終わったら片付けをしてご飯を食べようね」 というように、片付けの時間になったから終わりではなく、子どものタイミングで区切りを付けられるように声掛けすることが大切です。 その際に次の活動は何をするのかをくり返し伝えて行くことで流れが身についてくるでしょう。
まとめ
2歳の子どものイヤイヤには様々な思いが込められています。 前の日と同じ場所でイヤだと訴えていても、昨日と今日では別の理由があったなんてことも少なくはありません。 「○○がイヤだったんでしょう」 と保育者が思いを決めつけるのではなく子どもの思いに耳を傾け、思いを受け止めていけるといいですね。 保育に正解はありません。 上記で紹介した方法を試したけれど泣きやまず、隣の部屋へ移動したら泣き止んだということもあります。 どうしたらいいのかと悩むこともあると思いますが、その都度様々な方法で子どもと関わってみて、その子に合った関わり方を探してみてください。