業界研究をしよう~保育・教育・療育・養育とは?~
業界を研究することは、希望する職種をより深く知る為にも重要なことです。 これから、保育業界に就職を考えている方は、業界研究をすることでイメージしていることがよりはっきりしたり、知らない分野から新たな気づきがあったりするでしょう。 業界研究の1つとして保育現場でもよく聞かれる「保育・教育・療育・養育」の意味を具体的に理解することで、保育業界をさらに知っていきましょう。
保育とは乳幼児を保護して育てること
保育とは・・・乳幼児を保護して育てるという意味 乳幼児とは・・・乳児と幼児を組み合わせた呼び方 乳児は0歳から満1歳未満までの時期を指し、幼児は満1歳から小学校就学までの時期を指します。 幼稚園や保育園で行われる保育には、「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」という5つの領域でそれぞれねらいや内容が定められています。 この5つの領域を意識した保育を計画していくことが、子どもの心身が健康に成長していくことに繋がっていきます。
教育とは物事を教えて個々の能力を伸ばすこと
教育は、物事を教えて個々の能力を伸ばすという意味です。 幼児教育とは読み書きなどの知的なものだけでなく、感情面や人間関係の面も含まれます。 保育士として、人間形成の基礎が培われる大事な時期に、様々な経験が出来る場を作り子どもの成長を支えていくことが必要になります。 教育という言葉から、幼稚園を想像しやすいですが、保育園も幼稚園と同じように教育を行っています。 最近では、幼保一体化の流れも進み、保育園と幼稚園の2つの機能を併せ持つ「認定こども園」という施設が出来ました。
療育とは障害のある子どもへの支援
療育とは、心身に障害を持つ子どもに対して行う治療・教育のことと一般的に言われていますが、明確な定義はありません。 療育の目的は、子どもたちの発達を促し、社会的に自立した生活を送れるように支援することです。 公的な機関や病院などの医療機関で相談した後、発達段階や子どもの個性に合わせた養育を、養育施設で受けられます。 療育を利用する子どもも一人ひとり違う為、療育の活動内容は多岐にわたります。 例えば、手先の動かし方や、発語の仕方を教えたりすることもあれば、着替えや手洗いなどの生活習慣を教えたりすることもあります。
養育とは子どもを養い育てること
養育とは、子どもを養い育てることを意味します。 養育者はお父さんやお母さんなど、子どもを近くで養って育てている人のことです。 養育者に、血縁関係がなければならないという決まりはありません。
保育士の活躍出来る場所は多い
保育士とは、児童福祉法第18条において、「保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者」と定められています。 保育士は保育園の先生というイメージが強いですが、保育士が活躍出来る場所は数多くあります。 例えば、療育施設や児童養護施設でも保育士として働くことが出来ます。 時代の変化に伴い保育に求められることも変わってきていますが、専門性の高い知識を持ち、家庭や子どもの多様なニーズに応えていけるような保育士でありたいですね。 保育・教育・療育・養育は、それぞれ言葉の意味は異なりますが、どれも保育士が知っておくべき単語です。 保育士資格は、様々な場所で必要とされています。 業界研究を行うことでさらに自分の興味のある業界の理解が深まっていきます。 しかし、どの保育現場でも専門的な知識が必要な為、積極的に学ぶ姿勢を大切にしていきましょう。