絶対保育士になりたくなる!素敵なエピソード
保育士は簡単な仕事ではありません。 子どもが好きという気持ちがなければ、なかなか続けられない仕事かもしれません。 しかし、簡単ではないからだからこそ感じられる、楽しさや喜びを味わうことができるのです。 今回の記事では、元保育士の私が実際に体験した園での素敵なエピソードを紹介します。
優しい女の子の初めての言葉
赤ちゃんって、とても可愛いですよね! 小さな手足、丸い柔らかなほっぺた。綺麗な瞳。そんな限られた貴重な時間を親御さんの代わりに見守ることができるのは保育士の特権です。 以前勤めていた園の1歳児クラスにAちゃんという女の子がいました。 Aちゃんはなかなか言葉が出ない子で、他の子が楽しそうにお喋りする中、ベビーサインでコミュニケーションを取っていました。 ある日のこと、外遊びの最中に同じクラスのBくんが転んでしまいました。 幸い怪我はしていませんでしたが、転んだことに泣いてしまったBくん。 すると近くにいたAちゃんがBくんの頭を撫でながら「(いたいの)ないない」と声をかけたのです。 初めてのお喋りがBくんへの優しい一言だったことに、思わず感動してしまいました。 その日からAちゃんは喋るようになり、お友達が泣くたびに「ないない」と頭を撫でに行ってくれました。
2歳が渡した濡れた靴
乳児と幼児の境目ともいえる2歳児クラスの1人にCくんという男の子がいました。 ある夏の日。 私はジャージを捲り上げ、裸足になって、子どもたちと水遊びを楽しんでいました。 Tシャツとオムツ一枚になりはしゃぐ子どもたちを見守っていると、誰かが私のシャツの裾を引っ張りました。 誰だろうと視線を落とすと、そこにはCくんが濡れた手で私の靴を握って立っていました。 そして足元に靴を置くと、私の靴擦れした傷跡を指差して「ここ、イタイイタイやろ? せんせ、くつはきぃ」と心配そうに言うのです。 既に傷口は塞がっていましたが、私はCくんの気持ちが嬉しくて「ありがとう」と濡れてしまった靴に足入れました。 満足げに笑うCくん。 その純粋な優しさに、思わずこちらも笑顔になりました。
ギャップにキュン! イケメンな5歳児
園の中で一番最年長の5歳児クラス。 ちょっとしたお手伝いも任せられるようになり、保育士から見ても頼りがいのある存在になってきます。 そんな5歳児クラスには少し乱暴な男の子Dくんがいました。 ある日5歳児と4歳児クラス合同で近くの公園に散歩に出かけたときのことです。 その公園にはシロツメクサがたくさんおり、いつも数人の女の子は四つ葉のクローバー探しに夢中になります。 誰が一番早く見つけられるか競争して楽しんでいました。 しかし、その日は帰る時間になっても四つ葉のクローバーが見つかりません。 「もう少し探したい!」と声を上げる子どもたちに、「また、今度来たときに探そうね」と声をかけると、女の子たちはしょんぼりしたまま頷きました。 その時、帰りの列に並んで様子を見ていたDくんが、列から外れ、おもむろに駆け出しました。 そしてシロツメクサを数本摘んで戻り、落ち込む女の子たちに1本ずつ手渡したのです。 笑顔になった女の子達にお礼を言われ、ぶっきらぼうに「いいよ」と答えたDくん。 そのイケメンな行動とギャップに、保育士の方がキュンとしてしまいました。
毎日が発見と感動の連続
今回紹介したエピソードはほんの一部です。 保育園に通う子ども達は毎日確実に成長し、日々何かしらの発見や驚き、感動を与えてくれます。 仕事は決して楽ではありませんが、こういった素敵な体験ができるのは保育士の特権です。 ぜひ、保育士としての喜びを、感じてみてくださいね。