４歳児クラスで園庭に野菜を植えようという話になり、クラスの子どもたちと何を植えたいかを話し合っていました。

「トマト！」「きゅうり～！」と植えたい野菜を子どもたちが発言する中、Rくんはじーっ一点点を見つめ、考え込んでいるようでした。
「Rくんは植えたい野菜何かある？」と保育者が聞くと、ハッと！思い出したかのように絵本棚から『大きなカブ』の絵本を取りだし「カブ植えたい！」と満面の笑みで教えてくれました。

植えてからも毎日水やりを続けていたRくん。
芽が出てきたときには、「先生！大きなカブできた！」と感動と驚きの表情で、興奮気味に保育者や友達に伝えていました。

カブが大きくなったらみんなで抜くことを楽しみにしているようです。

４歳のKくんと２歳のYちゃんはとても仲のいい兄弟です。
特に妹のYちゃんがお兄ちゃんのKくんのことが大好きで、家でもKくんのそばを離れないそうです。

それぞれのクラスが離れた場所にあるため会えるとしたら園庭で、外遊びのタイミングが違うとなかなか会えません。

そのため、園内で会えた時の感動はとても大きく「おーい！にいに～！(お兄ちゃん)」とまるで数年ぶりの再会かのように満面の笑みでKくんの元に駆け寄っていきます。
お兄ちゃんに会えて嬉しいYちゃん、そのYちゃんを優しく抱きしめるKくんの姿を見ていつも保育者同士で顔を見合わせ「あの２人、かわいいね！」と話しています。

園庭で鬼ごっこをする時は、鬼役の子は頭に赤いバンドを付けます。
その日も鬼ごっこをしている4、5歳児がバンドを付けて友達を追いかけていたのですが、その姿を見た2歳児のＵくんはなんとそのバンドを自分で頭に付けて走り出しました！
鬼ごっこのルールはまだ分かりませんが、バンドを付けて走る姿を見て憧れていたのでしょう。
「きゃっきゃ！！」と、とても喜びながら逃げる姿に思わず「かわいい～」と叫んでしまいました。
鬼ごっこをしていた子たちも、Ｕくんを見て「待て待て～！」とスピードを落として追いかける姿にも優しさも感じました。

5歳児クラスのAちゃんとEちゃんは椅子を並べてごっこ遊びを楽しんでいました。
何ごっこをしているのか分からなかったので、遊びの邪魔にならないようにこっそり会話を聞いていたら、どうやらEちゃんが先生役でAちゃんがこども役の幼稚園ごっこをしているようでした。
その後聞こえてきたのが、先生役のEちゃんの声でした。

「はい！では皆さん。お名前を呼びますから前を向いてください。はい！〇〇くんはお休みですね！」

この言葉はお集まりで呼名したときの担任の私にそっくりで、口癖で「はい！」と言ってしまう話し方まで忠実に再現されていました。

真似されて気恥ずかしい思いはありましたが、一生懸命に先生になりきっている姿を見てかわいいなと思い、やりとりを見守っていました。
子どもは本当に大人のことをよく見ているのだなと再認識し、改めて自分の言動にも気を付けようと思う瞬間でもありました。

子どもと一緒に過ごしているとふとした瞬間に「かわいいな～」と思うことはたくさんありますね。
かわいい子どもの姿を見ていると癒されますし、仕事も楽しくなります。

また迎えに来た際に、かわいいエピソードを話すことで保護者も笑顔になれること間違いないです！
かわいい子どもに癒されながら日々の保育を充実させていきましょう！