私が10年以上、保育士を続けている理由
保育士は、書類作成や行事準備などの保育以外の仕事もあり「保育士になったけれど続けていけるかな?」と不安を抱くこともあるのではないでしょうか。
しかし、大変なことばかりではありません。
保育士として働くことは、他の職種では経験できないような魅力がたくさんあります。
今回は10年以上保育士として保育の現場に携わっている筆者が、なぜ保育士を続けているのか、数々の保育士の魅力を紹介していきましょう!
やりがいを感じることができる
年中・年長になってくると、運動会や発表会などの様々な行事があります。
本番を迎えるためにはたくさん練習をしますが、失敗したり悔しくて泣いたりする機会もあるでしょう。
それでも諦めずに最後まで一生懸命に練習する姿を見て子どもたちの成長を感じます。
0歳の時は小さくて歩けなかったのにこんなに立派になって、、、と保護者同様の感動を覚えることもありました。
そして行事を最後までやり遂げた時に子どもたちと達成感を共有できたことがやりがいを強く感じた瞬間となりました。
自身の成長に繋がりスキルアップできる
筆者が保育士になったばかりの頃は「子どもたちをまとめなくては!」という思いが強く、子どもの様子をじっくり見れていない時もありました。
しかし経験を積むことで子どもたちの行動をある程度予測できて、ゆとりを持って活動を進めることができるようになりました。
自分の思いを言葉にできずに戸惑う子に対し、表情や周りの状況を汲み取り「○○したかったの?」子どもの気持ちを理解して寄り添うことができるようになってきたことも、今までの保育経験を重ねてきたからこそ自身の成長へと繋がりました。
保育士の仕事は、保育の専門分野だけではなく様々なスキルが身に付きます。
例えば、個人記録や週案・月案等の書類作成を行うことで文章を書く能力が身に付きますし、子どもや保護者と関わる中でたくさんの人と関わりコミュニケーション能力も養われます。
「苦手だった書類作成も時間かからなくなってきた!」というように自分の成長に驚き、さらなるスキルアップにも臨めることでしょう。
人から必要とされていることを実感できるから
人から必要とされるのは何歳になっても嬉しいことですよね。
「担任が先生で良かったです」「○○先生なら安心して任せられる」と保護者や上司や先輩から信頼されて言われた時には、大変だった書類作成や行事準備のことなど忘れてしまうくらい「これからも頑張ろう」と思えるようになります。
皆が笑顔になれるから
子どものかわいい言動には日々癒されています。
筆者の勤める園で思わず笑みがこぼれた出来事を紹介します。
Rくんと折り紙で紙飛行機を作るときに、折り目をしっかりと付けるように「指でアイロンしてね」と伝えていました。保育者の動きを真似して一生懸命に折っていたのですがその後Rくんが「ここのドライヤーかけた後はどうするの?」と一言。
一瞬何のことを話しているのだろうと思いましたが、アイロンとドライヤーを言い間違えたことに気づきました。Rくんの中で、お母さんが使っているヘアアイロンとドライヤーが混同されたようです。
ふとしたときの言い間違いに思わず顔を見合わせて笑みがこぼれました。
このように保育中に起きた出来事を保育士間で話したり、帰りに保護者に伝えたりすることで、皆で笑顔を分かち合うことができます。
まとめ
保育士は、仕事量が多く大変に感じる時もありますが、やりがいや魅力あふれる仕事です。
筆者も保育士になってから「私には向いてないかな」と落ち込むこともありましたが、子どもたちの成長を間近に感じるたびに「保育士で良かった!これからも頑張ろう」と改めて思うきっかけとなります。
10年以上続けている筆者でも、上手くいかなくて落ち込むこともあります。それでも続けられるのは保育士にはたくさんの魅力があるからだと思っています。
失敗を恐れずに様々なことに挑戦し、よりよい保育を目指しましょう!