落ち着きのないクラスをまとめる必殺技5選!
日々の保育の中で、どうしてもクラス全体が落ち着かず、悩んでいる保育士は多くいます。
落ち着きがないと怪我や事故を招く原因にもなり、子どもたちと楽しく過ごしたくても思い通りに行かないと辛いですよね。
今回は落ち着きのないクラスをまとめる必殺技を5選、わかりやすくお教えしていきます。
参考にしてみてくださいね。
最初に落ち着かない理由を考える
落ち着きのないクラスをまとめるためには、まず「落ち着かない理由」をはっきりさせることが大切です。
クラスが騒がしくなってしまうのには必ず理由があるので、どういったことが原因で落ち着かないのか考えてみましょう。
◎特別な配慮が必要な子がいる
子どもたち一人一人と話をするときは落ち着いていても、クラス全体に指導する時になると落ち着かなくなってしまうのは「特別な配慮が必要な子」がいる場合に多いです。
じっと座って話を聞くのが苦手な子や、どうしてもお話がしたくて仕方ない子に気持ちが引っ張られ、クラス全体が落ち着かなくなってしまうことがあります。
◎保育士の人数不足
保育の中では何歳児何人に対して保育士の配置人数が決まっています。ですが、実際のところ特別に配慮すべき子や、その時の状況によって保育士不足が問題となりクラスが落ち着かない場合もあります。普段の保育の中でも「あと少し保育士がいれば…」と考える時があれば保育士の人数不足が原因と考えられます。
◎保育のメリハリがない
クラス全体が落ち着かない場合は、一度保育内容を確認してみましょう。もしかしたら保育の内容的に子どもたちがめいっぱい遊び切ることができず、心も体も満たされていない可能性があります。静と動を意識して、子どもたちが元気いっぱい体を使って遊ぶ内容を考え、落ち着かなくてはいけない場面での保育内容も見直しが必要になります。
落ち着かないクラスをまとめる必殺技5選!
いくつかの原因を見つけることができたら、どのように対応するのが良いか考えていきましょう。
◎1日の見通しを立てて、子どもたちと共有する
子どもたちは「次に何をするのか」という見通しを自分だけで立てるのは難しいので、保育の始まりの朝の会の時に「今日はこういうことをします」と1日の見通しを子どもたちと共有しましょう。
言葉で話すだけでなく、ホワイトボードや黒板にわかりやすく表にしたり、視覚からの働きかけも大切です。1日の見通しを共有することで、どう行動すべきなのかある程度子どもたちも考えることができるのでバタバタすることが減ってきます。
◎新しい手遊びや保育ネタを用意する
いつも同じ手遊びや保育ネタだと、子どもたちも飽きてしまい集中力がなくなってしまいます。定番の手遊びだけでなく、新しい手遊びや保育ネタを子どもたちに披露すると「それ知らない!」と興味を持って一緒に遊び始めますよ。
◎コーナー保育を設定する
コーナー保育とは子どもたちのやりたいことや、個性を尊重して行う保育です。保育室内に色々な遊びができ、それぞれが楽しむことのできるスペースを数カ所作って遊んでみましょう。子どもたちがやりたい!と思ったことをとことん楽しんで、心も体も満足できるような保育内容を考えて行けたら良いですね。
◎集中できる環境作りを行う
クラスが落ち着かないのは保育室の環境にも理由があるかもしれません。子どもたちが話を聞く場所の近くにおもちゃがあったり、カラフルすぎる装飾は集中力が欠けてしまいます。子どもの視点に立って、お話しする場所を考えたり装飾の少ないところを選ぶようにしましょう。
◎特別に配慮が必要な子には加配を検討する
じっと座って話を聞くことができなかったり、集団での指示が通らず他の子の気持ちが引っ張られ落ち着かない場合は、自分だけで悩まず先輩保育士や園長に相談しましょう。特別に配慮が必要な子に加配保育士をつけることはできないか、臨機応変に対応できる保育士はいないかなど、その子自身が落ち着ける環境になるよう園全体で考えていくことが大切です。
まとめ
落ち着きのないクラスをまとめる必殺技や、原因などについてお話ししてきました。
子どもたちが落ち着かないのには何かしら理由があり、保育士側が工夫することで雰囲気がガラッと変わることもあります。保育を行う上で大切なことは「自分1人で悩まないこと」です。
クラスが落ち着かず悩んでいる場合は、他の保育士に相談し解決策を園全体で考えていけると良いですね。