自然に触れる保育活動のメリット
自然に触れる保育活動は五感でたくさんのことを感じ、子どもたちの成長を促す面もあることから取り入れている園は多いですよね。
今回は自然に触れる保育活動のねらいや、メリット、注意点をわかりやすくお教えしていきます。
子どもたちと一緒に自然を楽しみ、充実した活動ができるよう参考にしてみてくださいね。
自然に触れる保育活動とは?どんなねらいがある?
自然に触れる保育活動とはどのようなものを指すのか、改めて考えていきます。
保育活動では「ねらい」を意識して遊びの内容を設定していくと良いでしょう。
・自然に触れる保育活動「自然遊び」とは
「自然遊び」とは身近にある自然に触れ、変化を楽しんだり感じ取って、様々なことを学ぶ遊びです。
木の枝や落ち葉を使って製作をしたり、青虫が羽化するのを観察するのも自然に触れる保育活動の一種といえます。
砂や土、水、草花など子どもたちと同じ目線に立って自然を探して色々な体験をしていけると良いですね。
・自然遊びのねらい
自然遊びは、保育所保育指針に定められた「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」の1つである「自然との関わり・生命尊重」に関わる大切な活動と言えます。
「自然にふれて生活し、その大きさ、美しさ、不思議さなどに気づく」
「生活の中でさまざまな物にふれ、その性質や仕組みに興味や関心をもつ」
「季節により自然や人間の生活に変化のあることに気づく」
「自然などの身近な事象に関心をもち、取り入れて遊ぶ」
「身近な動植物に接し、生命の尊さに気づき、いたわったり、大切にしたりする」
と記載されている通り、自然に触れ、遊びながら体験することによって、健康的な体づくり、生きる力を育むことがねらいになっています。
自然遊びで得られるメリット
自然遊びの内容やねらいを理解した上で、どのようなメリットがあるのか知っておきましょう。
子どもたちの健やかな成長を支える部分も見えてきますよ。
・想像力、発想力が豊かになる
自然遊びは「決められた遊び方がない」遊びです。子どもたちは自然を目の前にして「どのように遊ぼう?」「これで何ができるかな?」とたくさんのことを考えます。想像力と発想力が鍛えられ、いろいろなアイディアを出せるようになります。
・遊びを通して生命の大切さを感じることができる
虫や植物の観察、飼育をすることもある自然遊びは生命の大切さを感じることができる貴重な時間です。
小さな昆虫が一生懸命動いている姿や、生命が終わる寂しさなど、観察と飼育を通してでしか得られない気持ちが子どもたちにも芽生えることでしょう。
どんな生命でも大切にしたいという優しい気持ちが育まれていきますよ。
・健康的な身体作りができる
砂や土、水などを使って遊ぶと、玩具や遊具で遊ぶのとは違った動きをすることで、健康的な身体づくりができます。
裸足になってどろんこ遊びをしたり、花の色を使って色水遊びをしたり、直接自然に触れることで気持ちが落ち着いたりリラックス効果もあると言われています。
・自ら考え、解決する力を養う
自然遊びでは「何故こうなるんだろう?」という疑問がたくさん浮かび上がります。
どうして虫の触角があるんだろう、どうやったら野菜は育つのだろうと、わからないことがたくさんありますよね。
子どもたちは疑問に思ったことを図鑑で調べたり、プロに聞いてみたりと自らの疑問を解決する力を養うことができます。
自然に触れる保育活動をするときの注意点
メリットがたくさんある自然遊びも注意すべき点があります。
楽しい時間を過ごすためにも、気をつけていきましょう。
・天候や気温に左右されるので天気予報のチェックをする
自然遊びは天候や気温に左右されてしまうのが難しいところです。
自然に触れる保育活動を行う日は、天気予報をチェックし、活動しやすいか判断することが大切です。
・危険な場所が無いかの確認、下見
園庭や近場の公園など、自然に触れて遊ぶ場では危険な場所がないかの確認を事前に下見して確認しておくことが大事です。
子どもが死角に入り込んでしまわないか、危ない傾斜はないかなど、あらゆる危険を想定しておきましょう。
まとめ
自然に触れる保育活動についてお話ししてきました。
健康的な身体づくりや、生命の大切さを感じることができる自然遊びは、積極的に保育活動に取り入れていきたいですね。
注意点をしっかり配慮して、子どもたちと一緒に自然を楽しめるよう様々な遊びを考えてみてください!