担当制保育ってなに?その保育内容と魅力を伝授
園の特色として「担当制保育」を導入しているところがあります。
この「担当制保育」は、決まった園児の保育を1人の保育士が担当するというものですが、具体的にどのような保育内容なのか知っておきたいですよね。
今回は担当制保育とはどのようなものか、保育内容や魅力をわかりやすくお伝えしていきます!
担当制保育とは?
そもそも「担当制保育」とはどのようなものなのか、改めて理解を深めていきましょう。
・決まった園児の保育を1人の保育士が担当する
担当制保育とは、子どもの身の回りのお世話や保育を、特定の保育士1人が受け持つ保育方法のことを指します。
多くの園では新年度になる前に担当クラスが発表され、そこから同じクラスを受け持つ保育士内で担当を振り分けますね!
・子どもの年齢や人数、保育士の経験などを加味して割り振りを行う
担当制保育の場合、子どもの年齢や人数に合わせて保育士を割り振りします。
基本的に、担当する子どもの人数は均等になるよう振り分けますが、始めは経験のある保育士が多めに担当する傾向にあります。
また、子どもの年齢が低い場合は、1対1で関わることができるよう担当人数を減らすこともあるようです。
・乳児クラスに導入されていることが多い
担当制保育は成長スピードに個人差がある場合や、個人対応をした方が子どもたちが安心して過ごせると判断された場合に適しています。
乳児クラスでは担当制を導入することで、一対一で関わる時間を増やし、信頼関係を築いていけるよう配慮している園が多いです。
担当制保育の保育内容
担当制保育の保育内容は、集団保育の保育内容と少し違う部分があります。
乳児クラスでの導入が多いため、ここでは乳児クラスの保育内容をご紹介していきます。
・子どもの受け入れは担当保育士が行う
朝の子どもの受け入れは基本的に担当保育士が行います。
勤務体制によっては受け入れができない場合もありますが、子どもたちに「朝登園したら〇〇先生がいる!」と安心してもらえるよう環境を作っていこうと意識することができるでしょう。
・おむつ交換や着替え
子どもたちの遊びを見守りながら、おむつ交換や着替えを行います。
イレギュラーなことがない限り担当の保育士がおむつ交換や着替えを行うことで「困ったときに助けてくれる存在がいる」と子どもたちとの信頼関係につながっていきます。
・食事介助
食事介助については、担当制保育の中でも臨機応変に動かなくてはいけない場面でもあります。
1人の保育士が配膳を担当したり手が離せない場面があると、担当外の子どもにも目を向けながら、自分の担当の子どもたちの介助も行うことになります。
配膳や食事介助の保育士が毎回同じにならないよう、ローテーションを組むことが大切です。
・午睡
午睡時間も担当の子どもを寝かしつけ、保育士は順番に事務作業や休憩に入ります。
担当制保育の魅力とは?
担当制保育の内容を知った上で、どのような魅了があるのかも理解していきましょう。
・子ども一人一人と向き合い、より良い保育を行える
担当制保育は、1人の保育士の担当する園児数が少ないため、子ども一人一人と向き合う時間を長く取ることができます。
ゆっくりと接する時間があるため子どもたちの気持ちも満たされるでしょう。
子どもの性格や成長過程に合わせて保育を行うことができるので、集団保育では手が行き届かない部分にも対応でき、より良い保育を行うことができます。
・保護者との信頼関係を築きやすい
保護者の方と接する時間は、朝の受け入れや帰りのお迎え時など短い時間しかありません。
集団保育では決まった保育士が対応しているわけではないので、なかなか保護者とゆっくりお話をする機会がないのが現状です。
ですが、担当制保育の場合、受け入れ時間を担当したり、子どもの性格や成長過程を理解している保育士が保護者とお話しすることで、信頼関係を築きやすいという魅力があります。
まとめ
担当制保育の内容や魅力についてお話ししてきました。
子ども一人一人とゆっくり接することができ、落ち着いて保育を行える担当制保育は乳児クラスにぴったりですよね。
担当制だからこそ、信頼関係を築きやすく、適切な対応をすることができる場面もたくさんあります。
担当制保育の魅力をしっかり理解して、実践していきましょう!