コーナー保育とはその名の通り、様々な種類の遊びのコーナーを作り、子どもたちが自分の意思のもと、遊びたいコーナーを選んで楽しむことです。
コーナーの種類や量が決まっているわけではなく、施設の大きさや広さに合わせて、おもちゃの種類や、遊びの内容ごとに、子どもの年齢に合わせて設営します。
キッチンおもちゃの周りはままごとコーナー、パズルや塗り絵のような卓上遊びのコーナー、製作のコーナー、ブロックのコーナーなどに分けることで、子どもたちが自分の好きな遊び、得意なことを率先してできるようになり、個々に合った遊びを楽しむことができるのも、コーナー保育の特徴です。

コーナー保育にはメリットがあります。
まず第一に、区分けして遊ぶことで、集中して楽しむことができます。
その為、子どもたちの集中力の向上が期待できます。 また、1つのコーナーに同じ遊びをしたい子ども同士で集まることになります。
小さなエリアでお互いに関わるため、コミュニケーションが必要になり、協調性を持った関わりができるようになります。
喧嘩などに発展する可能性もありますが、だからこそ、必然的にコミュニケーション能力も育てることができるようになると考えられます。

まず第一に、コーナー保育をする場合は、遊ぶ子どもの月齢や発達に合ったものを準備するようにしましょう。
また、設営時には子どもの動線を意識して、危険性はないか、コーナーのスペースは十分かなどを確認してください。

他にも、おもちゃによってコーナーの設営スタイルが少しずつ違います。 ままごとなどは、おもちゃの種類が多く、小物も多いため、パーテーションやキッチン型のおもちゃなどを使って、広がり過ぎないようにする場合もあります。
ままごとは模倣遊びのため、できるだけ本物に近い遊び方が出来るように種類が充実しているのが望ましいです。
散らばって欲しくないからといって、おもちゃを減らしては本末転倒です。

ブロックの場合、ひとりひとりが自分の作品を十分に作れるように、広めのスペースを確保します。
この際、下に敷物を敷くと、ブロックのコーナーが視覚的に分かりやすく、子ども達も意識して遊べるようになります。
また、敷物を畳めば自然とブロックが集まるため、片付けもしやすいのでおすすめです。

製作では、ひとりひとりが十分に楽しめるよう、十分な量のクレヨンや画用紙、折り紙などの小物を準備しておきましょう。
なお、汚しても良いシートなどをテーブルに敷くのがおすすめです。

他のおもちゃを出す場合にも、おもちゃの特徴に適したコーナーを作成します。
定期的におもちゃを変え、子ども達が新鮮な気持ちで遊べるようにしましょう。

コーナー保育は子どもたちが自ら遊びを選ぶ形態のため、個々が十分に楽しみながら、創造性や協調性、想像力を育むことができる保育方法です。
ぜひコーナー保育を導入している園に見学してみてくださいね。