子どもを成長させる、褒め方のコツ
みなさんは、子どもの成長へと繋がるような褒め方を知っていますか?
なんでも褒めることがいいわけではなく実は、子どもを成長させるためには褒め方のコツがあります。
今回は、子どもたちをどのように褒めたらいいのか、褒め方のポイントとNGポイントを紹介していきます。
褒め方のポイント
褒めるポイントは以下の通りです。
・タイミング
始めに、褒める時に大切なのが声をかけるタイミングです。
例えば、子どもが自ら気づいてクラス内のゴミ拾いを始めたときには、褒めたいですよね。
しかし、集中して取り組んでいるときに作業を妨げてまで声をかける必要はありません。
拾い終わったタイミングで褒めるといいでしょう。
「○○ちゃんが落ちているゴミに気づいて捨ててくれたおかげで、お部屋の中が綺麗になったよ!本当にありがとう」と自分の行いを認められることで自己肯定感を高めることにも繋がります。
ここで注意したいのが、後でみんなの前で褒めようと思っていても、時間が経ってしまうと子どもはどの点を褒められているのかを実感しにくく記憶に残りません。
褒める時のタイミングを意識しましょう。
・表情や声のトーン
子どもを褒めるときの表情や声のトーンはとても重要です。
子どもは先生の顔をよく見ています。
無表情で褒められたとしても子どもは「褒められた」と実感しにくくなるでしょう。
子どもの目線に合わせて声のトーンを上げて褒めることで「私、褒められた」と理解することに繋がりますので褒めるときには表情や声のトーンを工夫していくといいですね。
・結果ではなく過程を褒める
「かけっこで1位になった」
運動会でよくありがちなのが1位になったことを褒めてしまいがちです。
早く走れて1位になったことばかりを褒めてしまうと、1位でなくてはならないと認識してしまいます。
「毎日走って練習して、○○くんがこんなに頑張ってきたから1位になれたんだよね」と「1位になった」結果ではなく「1位になるために頑張った」過程を褒めることで「先生はしっかり見ていてくれた」という経験が増えて、今後も様々なことに挑戦しようとする意欲へと繋がっていくことでしょう。
褒め方のNGポイント
褒める時に気をつけねばならない点もありますので紹介しましょう。
・他の子と比べる
「○○くんより、かっこよかったよ」というような人と比較して褒めるのはやめましょう。
褒めるときに他の子と比べる必要はありません。
他者との比較ばかりしていると劣等感や過度な競争心へと繋がることでしょう。
一人ひとりの個性を尊重するためにも、比較ではなくその子自身の行いを認めることを意識しましょう。
・あいまいな表現で褒める
子どもを褒める時に「すごい」や「上手」という言葉を使いがちですが、その言葉だけだと子どもに悪影響を及ぼす場合もあります。
例えば、給食を早く食べた子に「早く食べられてすごいね」と褒めたとしましょう。
早く食べ終わったら先生が褒めてくれたという経験から、その後も褒められたくて早く食べるようになります。
その結果、よく噛まずに急いで食べたり、食べこぼしが多かったりと過程はどうあれ「早く食べ終わる」という結果を残そうと必死になってしまいます。
このように、あいまいな表現では子どもたちへ褒めたい意図が伝わらず逆効果になってしまうこともありますので、褒める時には、「ご飯粒も残さずに最後まで丁寧に食べたね」と具体的な言葉かけを意識しましょう。
まとめ
褒めるタイミングや声のトーンや表情を意識することで「褒められた」という気持ちが湧き一人ひとりの自己肯定感を上げることに繋がることでしょう。
他者と比較するのではなく、子どもたち一人ひとりの個性を尊重して活動への意欲が高まるような声かけを工夫していけるといいですね。