インクルーシブ保育とは?その魅力を解説
「インクルーシブ保育」という言葉を聞いたことがあっても、どのような保育なのか知らない人も多いのでは?
取り組みの内容を知ることで、保育知識が増え実際の保育の場で役立つかもしれません。
今回はインクルーシブ保育とはどのようなものなのか、その魅力をわかりやすく解説していきます!
インクルーシブ保育とは?
まず、インクルーシブ保育について知っていきましょう。
インクルーシブ(inclusive)とは、英語で「包括的な・全てを含んだ」という意味をもつ言葉です。
具体的な保育内容は以下のとおりです。
・子どもの年齢、国籍、障がいの有無に関わらず全てを受け入れる保育
インクルーシブ保育とは「子ども自身にどのような背景があっても、同じ環境で保育を受けさせる」取り組みです。
以前は、障がいのある子は「支援学級」など、保育室を分け特別な支援が必要と考えられていました。
しかし2010年以降、文部科学省によってインクルーシブ教育理念が示され、導入が推し進められたという背景があります。
インクルーシブ保育の魅力とは?
子どもにどのような背景があっても同じ環境で保育を受けていこう!という取り組みのインクルーシブ保育の魅力はどういった点なのか知りたいですよね。
子どもにとっても保育者にとっても、色々な魅力がありますよ。
・子どもたちは他者との違いを理解し、受け入れることができるようになる
インクルーシブ保育は、子どもたち自身が「自分と他者の違い」に気づく場面が多くあります。
色々な背景があることを理解し、偏見などの概念をあまり持たなくなるかもしれません。
また、他者に目を向け、差別せずに受け入れることで自然と思いやりの心が育ちます。
・多様な人との関わり方を学ぶことができる
環境や立場が違う子との関わり方を自然と学ぶことができるのが、インクルーシブ保育の魅力の一つです。
多種多様の人と関わることで「どうしたら良いかな?」と考え、関わり方を互いに擦り合わせていくことができるようになります。
・保育者は保育知識が増え、スキルが身につく
保育者側の魅力としては、色々な背景のある子どもと接することで保育に関する知識が増え、スキルアップすることができるという点があります。
例えば医療的ケアに関する講習を受けたり、さまざまな障がいの対応方法を学んだりと、保育者としてインクルーシブ保育を行うからこそ知っておかなくてはいけない知識を学ぶことができますよ。
まとめ
インクルーシブ保育についてのお話をしてきました。
子どもたちにどのような背景があっても全てを受け入れ、同じ環境のもと保育を行う取り組みは魅力的ですよね。
他者を受け入れる心が育ち、関わり方を学ぶことができる反面、保育者側としては取り組みが難しい点もあるようです。
メリット、デメリットを知ってインクルーシブ保育についての知識を深めていけると良いですね!