現役保育士が振り返る!保育士1年目・3年目・5年目の自分。どう成長していった?
時に臨機応変な対応が求められる保育の仕事は、就職してからも学びの日々です。
現役保育士である筆者は、毎日が緊張と不安の中働いていた保育士1年目から気づけば10年以上経過していました。
時には、自分が「保育士に向いていないのでは?」と落ち込むこともありましたが、過去の自分に比べたら自身の成長を感じています。
今回は、年数ごとにより良い保育を目指すために意識したことを振り返りたいと思います。
保育士1年目
新卒で就職した保育士1年目は、社会人としての常識を学ぶ機会が多く、先輩保育士からたくさんアドバイスを受けることもありました。
保育士として働くためには、学校で学んだ知識だけでなく高いコミュニケーション能力が必要だと痛感しました。
【POINT】真似することから始める
保育士1年目の頃は、とにかく先輩保育士の動きを真似することが成長への第一歩です。
私は0歳児担当で複数担任のため、先輩保育士が常に一緒でした。
意思疎通が難しい乳児に対して「お腹すいたね」「〇〇したかったの?」と子どもの思いを汲み取り関わっている姿を見て、私も先輩のようになりたいと決意しました。
それからは先輩が子どもと関わるときのタイミングや声かけを真似したり、分からないことは積極的に聞いたりして試行錯誤をくり返すことで、先輩や子どもたちとのコミュニケーションを図れるようになってきました。
保育士3年目
新任としての立場から、中堅保育士としての役割を求められるようになってくる3年目。
自分の中での心境の変化も大きく、自分のことに精一杯だった新任期間に比べ、周りがよく見えるようになってきました。
【POINT】後輩保育士の良き理解者に
3年目になると後輩が入り、仕事を教える立場になります。
主な業務はリーダーが指導することになりますが、補佐的な位置に属することも多いでしょう。
つい最近までは自分も先輩保育士からの指導を受ける立場だったので、後輩保育士がどのようなことに困っているのかすぐに分かりました。
そのため、アドバイスする際に聞きたいポイントや悩みに共感することができて、後輩の良き理解者になれたと思います。
また、この頃は教えることで自身でも再確認してできることが増えたと感じた時期です。
指示を待つのではなく、自ら主体的に考えて行動することで周りからも仕事を任せてもらえるようになりました。
保育士5年目
保育士5年目となると、クラスリーダーを任されることも多く、保護者や後輩保育士の相談役になることも仕事の一つになります。
【POINT】全体の業務に携わるように
クラスのリーダーとしてまとめることはもちろんのこと、園全体の活動内容も視野に入れるようになりました。
特に運動会や卒園式などの大きな行事の際には、行事を経験してきた先生が中心になって準備や計画を進めていきます。
今までの反省を活かして、新しいアイディアを提案したり、計画の見直しをしたりすることで保育への考えを深めることになるでしょう。
5年目ともなると、1年間の活動に見通しを持って自分の仕事を進めるようになります。
新任の頃には聞かれるたびに緊張していましたが、保護者からの相談や意見に対しても適切な言葉を選んで落ち着いて答えられるようになりますね。
まとめ
今までの働きを振りかえると、目の前の子どもをまとめることで精一杯だった1年目から比べると3年、5年と周りへの配慮が求められていることが分かります。
子どもとの信頼関係を築くことはもちろんですが、保護者との関わりや保育者同士の連携を深めることでより充実した保育へと繋がるでしょう。
また自己評価することで「昔の自分よりもできることが増えた」と仕事へのモチベーションも上がりますので、自身の働きを振り返る機会を設けてみてくださいね。