職員の業務負担を軽減!どんな制度・仕組みがあるの?
保育士の仕事は子どもと接する部分だけでなく、保護者対応や事務作業など多岐にわたります。
しかし、近年では保育士の業務負担を軽減するために様々な仕組みや制度を取り入れた園も増えてきました。
そこで今回は、職員の業務負担を軽減するために仕組みや制度はどのようなものがあるのか、分かりやすくお伝えしていきます!
保育士の業務負担軽減の必要性
保育士の業務負担の大きさや労働環境をはじめとする待遇などが原因で、保育士の離職率は平均よりも高めになっています。
現在、保育士の業務負担を軽減する必要性があると注目されているのにはいくつかの理由があります。
・保育士不足解消のため
全国的に保育士の離職率が高いため、長年保育士不足が問題となっています。
保育士のなり手が少なかったり、保育士資格を持っていても職につかない潜在保育士が多いため、保育士の業務負担を軽減させることで、労働環境が整い「保育士になりたい!」という人材を増やす目的があるのです。
・保育士が保育に注力できる環境を整える
保育士は子どもの発達をサポートする保育業務だけでなく、事務作業も多くあります。
勤務時間内に全ての業務を終わらせるのが難しく、持ち帰り仕事をしなくてはいけない場合も…!?
そのため、保育士の業務を分担し「保育に注力できる環境を整える」ためガイドラインが作られました。
保育士の業務負担軽減のための制度や仕組み
保育士の業務負担軽減が必要だと分かった上で、どのような制度や仕組みがあるのか知っておきましょう。
・ICTの導入
保育士の事務作業は指導案や日案をはじめ、クラスだよりなどの制作をしている園もあります。
それらの書類制作をICTシステムを活用し、一括で管理できるようにします。
手書きが多い書類関連のものも、ICTシステムによって簡単にシステム上で変更でき、入力作業を簡素化することで業務の負担軽減を図ります。
また、連絡帳の記入や子どもの出欠確認などもICTシステムを導入しアプリ等で管理することで連絡の確認不足を減らすことができます。
ICTシステムを導入するにあたって、助成を出している地域もあるので、制度を活用することも大切になってきます。
・役割分担をして保育補助を活用する
保育業務の中では、子どもと接する以外にもたくさんの仕事があります。
製作で使ったテーブルを片付けたり、給食の配膳や片付け、おもちゃの消毒など全てを保育士が行うことで、負担が生じています。
そこで「担当保育士がしなくてはいけない仕事」と「保育補助の保育士がする仕事」を分け、それぞれの役割を明確にすることで業務の負担を軽減することができます。
上手く保育補助の先生と連携をとり、お互いがスムーズに仕事ができるよう話し合いを行いましょう。
・壁面は子どもたちの製作物!
季節に合わせてお部屋の壁面の飾りを保育者が制作している園もあれば、子どもたちが製作活動で作った物を飾っている園もあります。
保育者が壁面の飾りを自分で作るとなると、「手先が不器用で、製作する自信がない…」という感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな学生さんは、園見学をした時にクラスのお部屋チェックしてみてくださいね!
まとめ
保育士の業務負担軽減についてのお話をしてきました。
離職率が高い保育士だからこそ、改めて仕事の内容を確認し、業務負担を軽減できるような仕組みを園全体で考えて行く必要があると分かったのではないでしょうか。
気持ちよく働くためにも労働環境を整え、質のよい保育を提供できるよう、自らの業務内容に今一度できることはないか考えていけると良いですね。