園庭がある園とない園。どっちがいいの?それぞれのメリットデメリット
保育園の園庭では、元気に体を動かす子どもたちの姿が見られますが、現在では都心部を中心に園庭がない園も増えています。
「園庭がないと、体を動かすことができないでしょ?」と思われがちですが、園庭がない園にも様々なメリットがあります。
そこで今回は園庭のある園とない園それぞれのメリットとデメリットを紹介しましょう。
園選びの参考にしてくださいね。
園庭がある
▼メリット
・すぐに戸外に出て体を動かすことができる
園庭があれば、靴を履いてすぐに戸外遊びを楽しめますね。
遊ぶ時の約束事を確認したら、それぞれ好きな遊びをするので一人ひとりが自由に過ごせます。
また、外に気軽に出られることで幼児クラスの子どもが体を動かすだけでなく、乳児クラス特に0歳児クラスの子でも、少し外に出て風を感じたり自然に触れたりできるのは大きなメリットですね。
・安全な環境の中で好きな遊びを楽しめる
園庭に出る前に安全点検を行い、危険なものがないか保育者が確認してから遊び始めます。
また、滑り台やブランコなどの遊具の見守り方を保育者間で話し合っているため、安全面にはかなり配慮しているといえるでしょう。
園内は基本的に関係者以外立ち入り禁止なので、不審者がきたらすぐに気づき対応できるため子どもも保育者も安心して過ごせますね。
・計画が立てやすく保育の幅が広がる
園庭があると室内だけでは難しい活動も、たくさん取り入れることができて保育の幅が広がります。
例えば、夏祭りごっこ・水遊び・運動会。
規模によっては他に施設を借りて行う場合もありますが、園庭があることで見通しを持って計画を立てやすくなります。
毎年恒例の行事以外にも、「子どもたちが色水に興味を持っていたから、来週は園庭でジュースやさんごっこをしよう」というように、子どもの戸外遊びの様子から遊びを展開できるのはメリットと言えるでしょう。
▼デメリット
・園庭内の整備が大変
大きな園庭はメリットもたくさんありますが、整備が大変でもあります。
木や花などの自然に触れる機会が多い園庭では、草むしりなどの環境整備がたくさんあります。
他にも、毎日使っている砂遊びでは遊具が破損して子どもが怪我をすることがないように職員全体で管理していくなどの配慮が必要があります。
・毎日の清掃に時間がかかる
整備同様に遊び終わった後の掃除にも時間を要するでしょう。
玄関の砂を掃いたり、汚れた遊具を洗ったりと単純な作業ではありますが、保育中に時間を見つけてとなると時間がかかります。
園庭がない
▼メリット
・様々な場所に出かけることができる
園庭がない園では、公園や散歩道が近くにあることが多いです。
そのため、「今日は〇〇公園に行こう」と日によって行き先を変えて様々な景色や遊具を楽しむことができます。
「昨日は咲いていなかった花が咲いた」というように少しの変化を楽しめて移り行く季節の変化に刺激を受けることでしょう。
・地域の人たちとの交流が増える
公園までの道中や、公園内では地域の人たちや子どもたちとの交流ができるのはメリットの一つです。
散歩中に出会った人たちに元気に挨拶をしたり、遊具の順番を守って並んだりと集団生活に必要な約束ごとを知り社会性が身についてきますね。
▼デメリット
・散歩の際に危険が伴う
園外に出るときに最優先すべきポイントは、「安全面の確保」です。
悲しいことに、散歩中に起きた事故も少なくはありません。
楽しい園外活動にするためにも安全なルート確認や、子どもの動きを想定した綿密な計画を立てて万全な体制で臨みましょう。
・配慮すべき点が多い
園庭があれば忘れ物や着替えのために室内に入れますが、園外に行く際にはたくさんの準備が必要です。
救急セットや子どもの着替え、水分補給の飲み物など持ち物だけでなく、トイレや休憩場所の確保など配慮すべき点が多く、時には突然の雨や体調不良者の看護等にも臨機応変な対応が求められるでしょう。
まとめ
園庭がある園もない園もそれぞれメリット、デメリットが存在します。
働きたい園を探す際には「園庭の有無」だけにとらわれるのでなく、どのような活動に力を入れているのかにも目を向けてみるといいですね。