現役保育士に聞く!入職当初自信がなかったことはあった?それをどう乗り越えた?
入職当初に憧れの保育士になったけれど、初めは覚えることが多く毎日慌ただしく過ぎてしまったという経験をした方も多いのではないでしょうか。
保育士になったばかりの頃は、何をするにしても初めての経験です。
「緊張して上手くできるかな」と自信を持てずに戸惑うこともあるでしょう。
保育士歴10年以上の筆者も、入職当初は不安を感じていたことがたくさんありました。
今回は同じような経験を持つ方に向けて自信がなかったことをどのように乗り越えてきたか、筆者の体験談と共に紹介します。
ピアノが苦手
保育園では、ピアノを弾いて歌う場面が多くあります。
誕生会や発表会だけでなく、朝の会や帰りの会でも季節の歌などをピアノで弾くので苦手な筆者は緊張の連続です。
たくさん練習していても、いざ子どもたちの前で弾くと頭が真っ白になってどこを弾いているのかわからなくなってしまったと後悔することもありました。
【乗り越え方】得意な先生に相談した
ますますピアノに苦手意識を感じてしまい、手が震えるほどの緊張が続いていた時にピアノが得意な先生に相談しました。
その時の先輩から「曲が止まっても大丈夫だよ。リラックスして時々子どもたちを見て笑顔で弾いてみよう」と優しく声をかけてもらったことで、「失敗しても良いんだ…。」と安心したと同時に、私はピアノを弾いている時、子どもたちの姿を全く見られていないことに気づきました。
もちろんピアノを練習することも大切ですが、意識するべきことは「子どもと一緒に歌を楽しむ」こと。
そのことに気づく、いいきっかけになりました。
その後は間違えても「先生、間違えちゃったからもう一回弾くね」と声をかけて肩の力を抜いてできるようになってきました。
優先順位が分からない
入職1年目の頃は1歳児担当だった筆者。
園生活の流れを覚えることに必死で、次は何をすればいいのかと毎日焦ることがたくさんありました。
例えば、自由遊びが終わり、片付けからお集まりまでの間にトイレに連れていく時。
イヤイヤと泣いてトイレに行きたがらない子もいて、「トイレに子どもたちを連れてきたはいいけど、泣いている子の対応に入った方がいいのだろうか…?」と何を優先に進めればいいのか分からずに戸惑う日々が続きました。
【乗り越え方】先輩に積極的に声をかける
慌ただしい時間帯は先輩保育士も忙しそうで聞きづらい雰囲気ではあると思いますが、そのタイミングだからこそ、より「報連相」の重要性が増してきます。
自己判断ばかりしてしまうと「今はこれを先にやって欲しかったのに」と先輩たちもモヤモヤしてしまうことでしょう。
そうならないためにも、私は優先順位がわからなくなった時には必ず先輩に声をかけるようにしました。
その際に気を付ける点は、指示待ちばかりにならないように注意しましょう。
「次は何をすればいいですか?」と聞くだけでなく、「Aくんが泣いているのですが、私は見守りながら他の子のトイレ誘導に入ってもいいですか?」と現状を合わせて伝えることで的確なアドバイスを受けることができるでしょう。
この経験をくり返すことで少しずつ自分でも何を優先的に行えば良いのか分かるようになってきますよ。
保護者対応
朝の登園や帰りのお迎えの際には、保護者との会話が必須ですね。
入職当初の私は保護者と話す時に緊張してしまい、保護者対応の時間になると「何を話したらいいのか分からない。どうしよう」と話す内容に悩む日がありました。
また、逆に持ち物のお願いや怪我についての詳細を伝えるときもあり、「たくさん伝えることがあって上手く伝えられるだろうか」と自信を持てずに戸惑うことも。
【乗り越え方】子どもの様子を詳しく伝えた
当たり前のことではありますが、入職したての頃はどのように伝えたらいいのか分からずに「今日は園庭の砂場でお山を作って楽しみました」と伝える毎日。
もちろん会話が弾むわけもなく、保護者とのやり取りが上手くいかないことに焦りを感じこのままではいけない遊びの様子や気になったことをメモしてお迎えの時に振り返るようにしました。
少しの変化ではありますが、メモを見て様子を詳しく伝えられるようになったことでより具体的にそして微笑ましいエピソードを添えて会話を楽しめるようになってきました。
まとめ
誰でも入職当初は不安で自信が持てないこともたくさんあることでしょう。
しかし、不安なことをそのままにしているのではなく「乗り越えるためには何をすればいいのだろうか」と考える習慣が大切です。
1人で悩んでいても答えが出ないときには思い切って先輩に相談して不安なことを乗り越えていけるといいですね。