水遊び・プール遊びで気を付けるべきこと
梅雨が明け気温が高い日が続くと、あっという間に夏本番がやってきます。
夏にはプールや水遊びなど、子どもたちが大好きな遊びがたくさんあります。
しかし、毎年水遊び中の事故は続いています。
楽しい水遊びには気をつけなければならない点が多く、心配に感じている方もいるのではないでしょうか。
今回は安全面に配慮して楽しい夏を過ごすためにも、水遊び・プール遊びで保育者が気を付けるべきことを紹介していきましょう。
子どもの体調チェック
まず第一に確認するべき点は、子ども1人ひとりの体調確認です。
子どもは体調不良の場合、顔に出やすいので水遊びの前には必ず視診を行います。
プールを介して移ってしまう感染症もありますので、以下の点に注意して視診を行いましょう。
▼視診のポイント
・顔色は悪くないか(目ヤニ・目の充血確認)
・鼻水・咳は出ていないか
・気管支拡張テープは貼っていないか
・湿疹やとびひはないか
・触れた際に体温は高くないか
・体は清潔に保たれているか
咳や鼻水が今は出ていないけれど、朝は出ていたというケースもあります。
また、水着に着替えた時に気管支拡張テープを貼っていたという子もいますので、登園時に保護者に子どもの体調を聞くことも大切ですね。
安全確認
安全に水遊びを楽しむために重要なのが安全確認です。
危険箇所がないかを事前に把握しておくことで子どもたちの事故や怪我を未然に防ぐことができますので必ず確認しましょう。
▼プール遊び前の確認点
・プールに破損している部分や尖っているところはないか
・プールサイドにすべりやすいところはないか
・浮き輪や、プール内で使う遊具に破損、不備はないか
・熱中症対策のために日よけを設置しているか
子どもたちは、水遊びが楽しみで気持ちが高ぶり予想外の行動をすることもあります。
一人ひとりが自ら意識して約束事を守れるように事前に大切なことを伝えておきましょう。
▼子どもたちと約束事
・プールサイドやプール内を走らない
・プールに飛び込まない
・友だちを押さない、上に乗らない、いきなり水をかけない
事前打ち合わせ(保育者の動き)
保育士全員が水遊びを行う上での注意点を共通理解しておくことで、活動中にどのようなことに配慮したらいいのかが分かります。
水遊びを始める前には、必ず事前打ち合わせを行いましょう。
・プール・水遊び活動の流れ
プールに入る際にはクラスごとに入ることが多いと思います。
その時にどのような活動をするのかを話し合い、事前に活動の注意点を話し合うことで子どもたちの動きを予想して安全に活動を進めることができるでしょう。
・当日の担当を決める
プール遊びには子どもたちと一緒にプール内に入り、水遊びを行う保育士の他にも、プールサイドで子どもたちの安全確認をする監視役の配置が必須です。
監視役の保育士は監視に徹底し人数確認をこまめに行うようにしましょう。
複数の保育士が二重三重に確認していくことで、より安全性も高まることでしょう。
筆者の勤める園では、事前に監視役の保育士を決めてホワイトボードに記入しています。
以下のことをまとめて記入しておくと誰が担当しているのかが明確になりますし、人数の共通理解もしやすいです。
・クラス名
・プールに入っている人数
・プールに入る保育士の名前
・監視する保育士の名前
・活動時間
保育者の体調管理
水を使った活動は、子どもたち同様に保育者も体力を使っています。
子どもの体調管理に留意しすぎて自分のことがおろそかになってしまったということがないように、保育者自身もこまめに水分補給をして熱中症対策をしてください。
疲れが溜まるとのちの保育にも影響が出てしまいますので、自己管理も怠らないようにしましょう。
まとめ
プールや水遊びは夏には欠かせない活動の一つです。
体力の消耗が激しく怪我や感染症のリスクもあることをしっかりと意識することが大切ですね。
安全第一に楽しい水遊びの環境を整えていきましょう!