現役保育士に聞く!1番好きな行事ってなに?
世界的な感染症の影響でここ数年は保育園の行事を自粛するムードが高まっていましたが、少しずつ元の生活を取り戻してきました。
「お誕生会」「お遊戯会」「夏祭り」など様々な行事が制限ある中で保育計画を変更して行事を進めてきましたが、制限が解除された園も増えましたね。
子どもたちは行事の一つ一つをとても楽しみにしていますが、保育者にも好きな行事があるんです!
そこで今回は、数ある行事の中から保育士歴13年の保育士の筆者が、1番好きな行事を紹介していきたいと思います。
好きな行事は『運動会』
結論から言うと、私が一番好きな行事は「運動会」です!
運動会を好きな理由は、2つあります。
・子どもたちのまとまりに感動する
運動会では子どもたちが個々の能力を発揮しながら、チームで一致団結する力を養う場面があります。
例えば、リレーでは初めは負けたくない気持ちが強く、自分本位になって「1位になれなかったのは○○くんのせいだ!」とつい言ってしまう子もいる中で、徐々に互いの頑張りを認め合って一致団結し、みんなが最後まで諦めずに走り抜く姿勢が見られるようになります。
この光景は活動の中で友だちを思いやり、協力し合うことの大切さを学んでいる証です。
「みんなで頑張ったからリレーで1位になれた!」と喜び合う姿を見るとみんなの頑張りに感動しました。
・「〇〇が出来た!」への喜び
運動が得意な子もいれば、苦手な子もいますよね。
運動会の練習中に走ることが苦手な子が「走りたくない」と泣いて訴え、困惑したりすることもあるでしょう。
そんな時、筆者は一緒に「秘密の特訓」と称して自由遊びの時間に一緒に走ったり鬼ごっこをしたりしていました。
すると、苦手に感じていることに対しても自分のペースで前向きに取り組む姿が見られるようになります。
当日までの過程を見ているからこそ、本番で「転ばずに大きく手を振って走りきることができた」「諦めずに最後まで走り切ることができた」と今までできなかったことができるようになった喜びを感じられるのは運動会の醍醐味といえるでしょう。
運動会のやりがいとは
運動会は一年を通しての大きなイベントであり、子どもたちにとっても特別な思い出となります。
私たち保育士は、子どもたちの運動会の準備や練習、演技の指導など、多くの時間と努力をかけて取り組みますが、その中には大きなやりがいもあります。
・家族との絆にほっこりする
運動会は、子どもたちの保護者との絆を深める機会でもあります。
当日には大好きな家族が応援に駆けつけ、カメラで撮影したり声援を送ったりしていますよね。
子どもたちが自信を持って活躍する姿を見ることで、保護者からの愛情やサポートの大切さを再確認します。
このような家族の絆が深まる瞬間を見届けることは、私たち保育士にとっても喜びです。
・保育士としてのスキルアップ
保育士として運動会に関わることは、子どもたちの成長を間近で見守ることができ、笑顔や喜びに触れることができる素晴らしい経験です。
しかし、運動会までに準備することがたくさんあります。
●行事計画
●小道具や衣装作成
●子どもたちへの指導
●配布物作成
●保護者への協力依頼
1人で全て準備することは難しいので、保育者同士の連携を図る必要があります。
保育者、保護者、そして子どもたちが力を合わせて行う運動会は大変でも、得るものは大きいと言えるでしょう。
子どもたちが運動会で頑張る姿や成果を見ることで私たちもやりがいを感じ、保育の意義を改めて実感します。
運動会を終えた後には、大きな達成感を得てスキルアップにも繋がりますね。
まとめ
行事一つ一つが子どもにとって重要な経験になることでしょう。
そのなかでも今回は保育園に関わる全ての人の力が必要な「運動会」を選びました。
新任の頃には行事をやり遂げることに精一杯になることも多いですが、子どもたちの「できた!」にも寄り添っていけるといいですね。