現役保育士に聞いた!何歳児クラスの担任が一番やりがいを感じる?
子どもたちにとって0歳児クラスから5歳児クラスまでの6年間は、人生の中で心も体も大きく成長するとても大切な時期と言えるでしょう。
保育の仕事は子どもたちの成長を間近に感じとてもやりがいを感じることができますが、どのクラスの担任が一番やりがいを感じるのでしょうか。
全クラス担任経験がある筆者が紹介していきましょう。
初めての「できた」を共有できるのは、0歳児!
「初めて寝返りをした」「伝い歩きができるようになった」など、子どもが少しずつ成長していく姿を見ることができるのは0歳児クラスです。
おむつ替えをしたり、食事の補助をしたりと身の周りのお世話がメインとなります。
全身を使ってダイナミックに遊んだりすることが少ないですが、子ども1人ひとりとのコミュニケーションを密に図り信頼関係を築くことができます。
「人見知りをしていたAちゃんが笑顔を見せてくれるようになった」と子どもの安心した表情を見ることで「0歳児の担任って楽しい!」と思う瞬間にもなることでしょう。
保育者同士のチームプレーを感じられるのは、1歳児クラス
保育者同士の声かけを一番意識したのは、1歳児クラスの担任を務めた時でした。
運動機能もまだまだ安定していない子どもたちは遊具で遊ぶ際にも目を離せません。
また、自分でやりたい気持ちが育ち始めてくるけれど、言葉では思いを伝えられないので叩いたり噛みついたりする子もいるので担任が危険な場面を想定して見守ることが重要になってきます。
子どもたちが遊んでいる時は、「私は滑り台を見るので〇〇をお願いします」と声をかけ合うことで一体感が生まれて保育にやりがいを感じることにも繋がります。
1人担任を希望するなら、4歳児クラス!
1人担任を希望している方であれば4歳児クラスの担任がオススメです。
1人担任の場合、1人で最大30名までになるので、全体を見ることを意識しなければなりません。
クラス運営を全て行うため書類作成や保育準備などに時間がかかることもありますが、自分なりに考えてやりたい遊びを展開することができます。
遊びを提案してみて「子どもたちには難しかったか…」と反省することもありますが、子どもたちが楽しんでいる姿を見ると「みんなが喜んでくれて良かった!」と嬉しい気持ちが込み上げてきます。
「大きくなったね」心と体の成長を感じるのは、5歳児クラス
「子どもたちと一緒に体を動かす保育をしたい」「様々な行事を経験したい」という方は、5歳児クラスを担当するととてもやりがいを感じることができるでしょう。
身の回りのことを自分で行えるようになり、遊びの中でもゲーム遊びや運動遊び等のルールのある遊びを存分に楽しむことができます。
子どもたちと一緒にドッチボールやリレーをして体を動かす楽しさを共有できるのは、5歳児担当のメリットですね。
また、年長クラスということもあり、「お泊り会」や「卒園式」など5歳児クラスならではの行事もたくさんあります。
一つひとつの活動の準備を進めていると「Tくん大きな声で発表できるようになった」「さみしがりのAちゃんがお泊り会泣かないで参加できた」というように様々な経験を通して子どもたちはできることが増えてきます。
心と体の成長する過程を間近に感じて「生きる力」を目の当たりにしていると、「大変なこともあるけれど、保育士やっていてよかった」と思えることでしょう。
まとめ
身の回りのお世話をする「生活」にやりがいを感じたり、子どもたちと一緒に作り上げた「行事」をやり遂げる達成感を味わったりとクラスによってやりがいを見出す場面は異なります。
どの年齢もやりがいを感じることは間違いありませんが、自分がどのような保育をしたいかによって一番やりがいがある年齢は変わってくると思います。
実際に子どもたちとたくさん関わって担任経験を積むことで自分がどの年齢に一番やりがいを感じるかが見えてくることでしょう。
「私この年齢のクラス担任できるかな」と不安にならずに積極的に関わっていきましょう。