”やってみたい!”を育む 造形遊びとは?
子どもたちが自由に考え、作り出す「造形遊び」は保育の中でも様々な場面で取り入られています。
今回は、この「造形遊び」はそもそもどういった遊びなのか、保育の中で取り入れる時の注意点などわかりやすくお教えしていきます!
「造形遊び」とは?
造形遊びは「自分のイメージを形にして表現する」遊びです。
画用紙や折り紙など保育の中でよく用いられる材料を使って作る「製作」もそのひとつで、保育計画にも多く登場します。
また、自然の中にある葉っぱや石を使って何かに見立てて作ったりするのも造形遊びのひとつといえます。
・子どもの「想像力」「積極性」を育む
保育における造形遊びは子どもの「想像力」や「積極性」を育むというねらいがあります。
子ども自身が「この材料を使って何を作ろう?」「こうやってみたら、この形になるかな?」など想像力を働かせて自分で形にしていくことが大切です。
自ら材料を探して「これを使ってみたい!」と感じたり、イメージしたものを「自分で作りたい!」という積極性も育むことができるでしょう。
・「作る喜び」を感じられるような内容にする
造形遊びは子どもが自ら考えたものを形にして「作る喜び」を感じることができる遊びです。
作る喜びを知ることで次の活動に繋がり、やってみたい!という気持ちを育むスタートとなります。
"やってみたい!"気持ちを育む造形遊びのポイント
想像力や積極性を育むと造形遊びを行う際にはいくつか大切なポイントがあります。
以下の点に注意して子どもたちと一緒に楽しみましょう。
・子どもの想像力を最大限に活かす
何よりも大切なのは「子どもの想像力を最大限に活かす」ことです。
造形遊びでは保育者が作りたいものを作るのではなく、ある程度材料を集めた上で子どもたちが作りたいものを自由に作るということに意味があります。
同じ材料を使っても、子どもそれぞれ出来上がるものが違ったり個性が溢れる素敵なものが出来上がりますよ。
・身近な素材を楽しむ
造形遊びのために特別な材料を準備する必要はありません。
普段から園にあるような色画用紙や折り紙、自宅ででるからのティッシュ箱やトイレットペーパーの芯などの廃材も利用することができます。
また、戸外活動で見かけた落ち葉や石、枝なども造形遊びでは想像力を育む材料になりますよ。
身近な材料から「何ができるかな?」「これを作ってみたい!」と子どもたちが気付けるようなサポートをしていくことが大切です。
・一緒に楽しめる声掛けを行う
子どもたちが集中して作っているときは声をかけず、近くで見守るようにしましょう。
困っているときや、作品が完成したときに「この材料を上手に使ったね!」「〇〇みたいだね」など具体的に声かけしてあげることで、より一層造形遊びを楽しむことができます。
・自然と触れ合う
造形遊びの場は室内だけではありません。
園庭や公園遊びの時に見つけた葉っぱやどんぐりなどを使って製作をすることで、四季を感じることができます。
落ち葉を拾って模様を作ったり、光を利用して影を上手に使ったりと屋外でしか楽しめない造形遊びもあります。
・造形遊びに「間違い」はない
造形遊びは子どもが自由に想像して、好きな材料を使って作る喜びを感じられる遊びです。
同じ材料を使ったとしても、子ども一人一人違う作品が出来上がります。
「こうでなくちゃダメ」「この作り方は間違い」ということはなく、造形遊びは子どもたちが考え作り上げたものが「正解」といえるでしょう。
まとめ
造形遊びに関してのお話をしてきました。
子ども自身が考え、想像し、作り上げていく造形遊びは保育者の適切なサポートが必要不可欠です。
子どもたちが自由な発想で楽しめるように材料を用意したり、環境を整えたり、造形遊びの基礎となる部分を大切にしていきましょう。