日本一働きやすい職場を目指す、幼稚園の1日を徹底チェック!/湘南やまゆり学園
今回紹介するのは、神奈川県横浜市に4園、茅ヶ崎市に3園、伊勢原市に1園の認定こども園を持つ、学校法人湘南やまゆり学園。
学校法人立の認定こども園で最大クラスの規模を誇る学園である。
職員の働きやすさを求め、同学園では“Yamayuri Good Life Plan”と呼ばれる働き方改革を実施し、現場の職員から好評だ。
理事長肝入りのこの改革では、どのような改善がなされたのか。
実際に働く職員の1日を追った。職員が仕事に私生活に、充実した社会人生活を送れるよう、常に改善を続ける園をぜひ見てほしい。
より良い職場環境を職員へ、 より良質な教育を子どもたちへ提供するために
“Yamayuri Good Life Plan”を掲げ、その実現に向け職員みんなで職場環境のさらなる改善に努めている湘南やまゆり学園。みんなが早く仕事を終えることで、仕事後の時間を有意義に過ごし、リフレッシュして次の日にはまた元気に子どもたちを迎え入れています。職員にとっても、子どもたちにとってもプラスになっており、園内は活気に溢れています。
そんな湘南やまゆり学園では、一日一日の積み重ねを大切にする〝年輪教育〟という考えを大事にしています。まずは簡単なことから始め、活動の内容に少しずつ変化をつけながら日々を重ねることによって、いつの間にか大きなこともできるようになるのです。また、子どもたちの能力を、遊びの中で引き出していく教育を大事にしているため、興味関心を広げられるよう多種多様なカリキュラムを用意しています。〝集中と発散〟と活動のメリハリをつけており、例えばフラッシュカードや詩を読むなど集中の活動、回遊サーキットでは発散というように、生活の中にリズムを作っています。五官と五感を刺激することで、子どもたちは意欲を掻き立てられ、挑戦を繰り返します。新しいことを習得していく喜びを子ども自身が体験できるように、カリキュラムを組み立て、子どもたちに〝与える〟のではなく能力を〝引き出す〟教育を実践しています。
子どもと、自身の成長 そのためにまずは気づくことを大切に。
年中クラスの担任を務めるH先生。同学園との出会いは就職フェアだった。「私は一斉保育と自由保育、どちらが良いか決めかねていました。ブースで対応いただいた園長先生から『実際に見てみないとわからないよ』と進言いただいたことがきっかけで、当学園の見学を決めたんです」園見学で目にしたのは、子どもたちの輝く視線を受けながら堂々と保育をする先生たちの姿だった。「子どもたちの力を100%引き出すために、先生自身は120%能力を発揮しているような熱意を感じました。私もそうした先生になりたいと思い、見学後には『面接を受けたいです』と答えていましたね」
H先生は仕事をする中で〝気づき〟を大事にしていると話す。「子どもたちの成長はあっという間だからこそ、素敵なところを見つけたらその時に『かっこいいね!』と伝えています」子どもたち、そして職員同士でも気づきを大切にする同学園。寳子山先生は自分の苦手なことは何かに気づけることで、保育をより良くする働きかけができるという。「当学園には頼りになる先生が多いので、まずは周りを観察して『○○先生みたいな声掛けだったらわかりやすそう』と学び、自分で実践を繰り返します。それでも悩む時はすぐに他の先生へ相談!必ずアドバイスをくれるので、安心できる環境です」また、フリーの先生や指導担当の先生が配置されているため、気さくに相談がしやすいそうだ。「日頃から様子を見に来てくれるのですが、『この活動のこれが難しい』と伝えるとすぐに対応してくれるなど手厚い存在なんです!」全体の活動を見守り、バランスを整えるための体制ができている同学園。大人も学びを吸収して、しっかり成長できる環境だ。
仲良し1年目に直撃! 3人が感じる学園の魅力って?
園内、学園内に同期が多いのも特徴! 私たち同期は、月1でご飯に行っています! 定時退社で仕事後はリフレッシュできるので、メリハリをつけて働けています。ピアノが苦手でも、伴奏音源はタブレットを使用し、子どもたちと歌を楽しめる環境があったり、書き物を減らすためIT 導入がされていたり、働きやすい環境に日々改善されているのも嬉しいポイントです! 実際の様子は園見学で見てくださいね!
湘南やまゆり学園での1日
8:00 出勤
9:45 回遊サーキット
10:00 言葉あそび
11:00 主活動
12:00 給食
13:15 帰りの会
14:30 降園
15:00 作業
16:00 打ち合わせ
▼Yamayuri Goodlife Plan▼
①IT活用で連絡業務が削減に!
クラスに1台ずつ支給のタブレットで子どもたちの出欠確認。欠席連絡などの電話対応が激減!
②人工芝の導入で掃除時間短縮に!
砂との闘いから解放され、毎日の掃除が省力化されました!また、子どもたちのケガも減少!
③カリキュラムの充実で活動がスムーズ!
園や学年で話し合い決めたカリキュラムがあるので、活動はこれをベースに組み立てていけます。
④降園管理アプリで人的ミス防止&時短に!
アプリだから当日の降園方法変更への対応もスムーズ&バス添乗は専任のパート職員にお任せ!
➄預かり保育担当の配置で作業時間確保!
担任とは別に預かり保育専任のパート職員を配置しているので、担任は翌日以降の保育の準備が行えます!
➅定時退社で翌日に備えてしっかり休息!
先輩や上司から『帰ろう』と声を掛けてくれるので、1年目も帰りやすい。もちろん持ち帰り仕事も無し。
◆先輩が働いている法人はコチラ◆
学校法人湘南やまゆり学園
取材園:認定こども園湘南マドカ幼稚園
みなさんが考える日本一働きやすい園とはどのような園でしょうか…。残業が少ない?有給消化できる?それともお給料?どれも大切な事柄ですが、湘南やまゆりでは、それらは当たり前に高水準。当園は日本一働きやすい職場環境を目指す認定こども園。働きにくさを実際に感じるのは常に現場。そこで理事長が丁寧に現場の課題を直接聞き、改革を進めています。