イヤイヤ期の子ども、保育の声のかけ方
子どもの自我が芽生え、どんなことでも「イヤ!!」と怒って主張することが増えると成長を感じつつも対応に困ってしまうものですよね。
今回は「イヤイヤ期」の子どもに対して、どのような声かけをしたら良いのかわかりやすくお教えしていきます。
イヤイヤ期のピークはいつ?終わりは来る?
まずイヤイヤ期とはどういう時期なのか、ピークはいつ頃で終わりは来るのかなどを改めて知っておきましょう。
・イヤイヤする理由は様々
子どもがイヤイヤする理由は様々で、大人としては正直「こんなことで?」と思うようなことでイヤイヤスイッチが入ってしまいます。
そのため、イヤイヤ期は子ども一人ひとり対応の仕方が変わってきます。
・イヤイヤ期のピークは1歳半から2歳過ぎ
イヤイヤ期のピークは少しずつお話ができるようになってくる「1歳半から2歳すぎ」と言われています。上着を脱ぐのが嫌だったり、歩くのが嫌だったりと保育の中でも様々な「イヤ!」が増えていきます。
まだうまくお話ができないと、子どもが必死に「イヤ!」と主張していても何が嫌なのか汲み取ることができず、対応の難しさを感じることが多いです。
・3歳前後になると「何が嫌か」を言葉で伝えられるようになる
二語文や三語文が出てくる3歳前後になると「自分でやりたかった!」「こっちの服が良い!」など何が嫌だったか言葉で伝えられるようになります。
そのため、イヤイヤ期のピーク時よりも対応しやすくなり子どものイヤイヤも少しずつ落ち着いてきます。
・イヤイヤ期には終わりがくる!
毎日、子どもから「イヤ!」と言われると「イヤイヤ期は終わるのかな?」と心配になってしまいますが、イヤイヤ期には必ず終わりがきます。
前述した通り、3歳以降になると子ども自身がイヤなことやどうしたいかを伝えてくれるようになり、4〜5歳になると自分の主張だけでなく、相手の意見を聞くことができるようになるとイヤイヤ期の終わりを感じることができますよ。
イヤイヤ期の子どもに対する声かけの仕方
子どもが「イヤ!」となってしまったら、どのような声かけをするのが良いのか、保育者としてできる声かけの仕方をお教えしていきます。
・「嫌だったんだね」と共感する
まず大切なのが子どもの気持ちに寄り添って「嫌だったんだね」と共感することです。共感することで子どもは「この人は自分の気持ちをわかってくれる」と安心感を覚えます。
共感の声かけをした後は、子どもの気持ちが切り替えられるような声かけをしていきましょう。長々と対応しているとダラダラと悲しい気持ちが続いてしまうので、子どもの気分が変わるような声かけをしていけると良いですね。
・気持ちが切り替えられるような声掛けをする
子どもが「イヤ!」と泣いて怒って落ち着かない場合は、気持ちが切り替えられるような声かけを意識しましょう。
イヤイヤの原因を探るのも大切ですが、まずは子どもの気持ちが落ち着くように「あれ!飛行機飛んでるよ!」「お外遊び終わったあとの給食は何かな?」など悲しい気持ちを逸らすような声かけをしてみるのも有効的です。
・ちょっとしたことでも子どもに決定権を与える
子どもがイヤイヤする場合は「自分でやりたかった」「こっちのものが良かった」など、理由があります。
何か行動を起こす前に「〇〇は自分で持つ?」「どっちのお洋服が好き?」など子ども自身に決定権を与えることで、イヤイヤを回避することができる場合もあります。子ども自身も自分で決めることで満足感を得て、イヤ!と声を上げることが少なくなっていきますよ。
まとめ
イヤイヤ期の子どもに対する保育での声かけについてお話ししてきました。
自我が芽生え成長の証とも言える「イヤイヤ期」ですが、毎日対応していると「いつまで続くんだろう」と悩んでしまいがちですよね。
気持ちが切り替えられるような声かけをしたり、違う楽しみを提案することで意識を逸らすことができたり、子ども自身に決定権を与えることでスムーズに行動できることもあります。
一人ひとり臨機応変に声かけをしていくためにも、子どもをよく観察し適切な声かけができるようにしていきましょう!