現役の先生が答える!実習Q&A/社会福祉法人マハヤナ学園
「実習準備って何をしたらいいの?」「自己紹介ってどうやるの?」などなど…
実習が近づくと、あれこれ心配になる学生さんも少なくないのでは?
現役の先生が学生からの質問への回答や、自身の実習体験談、現在実習担当として、学生のどんなところを見ているかなどをインタビューしてきました!
今回ご紹介するのは、ココキャリnote7月号「現役の先生が答える!実習Q&A」で掲載された、社会福祉法人マハヤナ学園 児童養護施設マハヤナ学園撫子園のAさんです。
実習でつなぐ 児童養護施設の 感動のバトン
暗そう→こんなに明るいの? ガラリと変わったイメージ
「実は学生時代、児童養護施設=暗そう、と思っていました。でも、学生時代にボランティアと実習で訪れたマハヤナ学園で、印象が180 度変わったんです。当時、笑い声が響く雰囲気に『あれ?すごく明るい!』と驚きました」そう話すのはAさん。「保育園実習も経験した学生時に感じたのは、保育園では集団の中で一人ひとりを見守るのに比べ、児童養護施設では、生活の中で子ども一人ひとりを見守るということ。そのため子どもとより密接に深く関われるように感じました。今もその魅力を日々感じています」そう話すAさんに、児童養護施設での実習について伺った。「マハヤナ学園では、宿泊実習は実施していないんです。実習生が自宅で一息つく時間が取れるよう、1日目は日中、2日目は夕方〜夜など、日によって時間をずらすことで、施設の流れを学べるスケジュールを組んでいます」
児童養護施設ってどんなとこ? 充実のサポートで実習を応援
児童養護施設の姿を知ってほしい。その思いから、実習生の負担を減らしながら充実した学びを得られる体制を整えているという。「例えば、初日はしっかり情報共有。実習生が子どもとの初対面を安心して迎えられるよう、子どもの特性や、どんな言葉に反発してしまうか、反発してしまう背景。嬉しい言葉や得意なこと、どんな話だと心を開いてもらいやすいか…などを伝えています。その後の実習期間中は必ず当日の最後か翌日に実習担当と振り返りの時間を設け、対応に悩んだことや困ったことを相談できるようにして、不安や疑問、悩みを持ち越さずに済むようにしています。また、実習の前半では職員を交えて、実習生と子どもたちが遊ぶ時間を設けています。実習では、何より子どもと関わる時間を1番大切にしてほしいですね」
まずは挨拶や相槌から… 少しずつ縮まる距離が嬉しい
「児童養護施設には小学生以上の子どももいるため、最初はどう関わるか悩む実習生も多いです。そんな時は焦らずに、同じ空間で過ごすことを提案しています。朝やおかえりの挨拶、食事の時間の相槌などで少しずつ言葉を交わしていくと、ふとしたきっかけで会話が弾むことがあるんです。そのうちに少しずつ距離を縮められていき、振り返りの時に『こんな話ができました』と実習生から嬉しそうに報告してくれることも!そんな時は私たちも嬉しいです」とAさんは話す。
深く、長く、密接に関わる だから味わえる感動がある
「私は、子どもとより長く深く、生活そのものに関わっていく児童養護施設の仕事が本当に好きなんです。もちろん、深く関わるからこその責任も感じます。例えば、私が直してほしいところを見過ごしてしまうと、その子の将来に直結するかもしれません。ですが、だからこそ、職員みんなで試行錯誤した結果、子どもが良い方向に変化していく姿を目にした時の喜びや感動は、何にも変えがたいもの!子どもと深く関わるからこそ感じられるものだと思います」職員は常に子どもたちのためにと考えて行動し、こころの繋がりを何よりも大切にしている。「少しでも児童養護施設に興味のある方は、マハヤナ学園へ訪れてみてください」
Aさんが実習生の質問に答えます!
【Q】子どもたちとの関わり方の注意点は?
【A】焦らずゆっくり距離を縮めて
幅広い年齢がいる児童養護施設では、関係を築くのに時間がかかることも。その分、心のつながりが強くなるものですが、最初は焦らずに待ってみて。
【Q】児童養護施設ってどんなところ?
【A】子どもとの生活を見守る場所
保育施設との大きな違いは、“生活”の場であること。一緒に生活して築く、家族のような心の絆は宝物です。
【Q】施設実習での学びのポイントは?
【A】保育施設との違いを知ろう!
保育所実習を振り返ってみよう!そして児童養護施設とは、どんな違いがあるかを探してみてください。
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社会福祉法人マハヤナ学園
取材園:児童養護施設マハヤナ学園撫子園
児童と信頼関係を築き、快適さと個別性のある生活ができるように心掛けている。入職後は一人ずつチューター(指導責任者)となる先輩がつき、優しく一から丁寧に指導。1番近い、良き先輩はとても心強い存在で、仕事の問題に限らず何でも気軽に相談できる関係性である。