安心と心強さを感じた実習
「保育実習させていただいたのがきっかけで就職を決めました」と話すのは同園に入職して3年目のI先生。「私はコロナ禍の実習でした。学校も行けていない状況で不安だったのですが、すごく先生方に気に掛けていただきました。実習巡回で短大の教授が来てくれたのですが、私はなぜか愛の園保育園の先生より、初めて会う教授に対して緊張してしまって（笑）その時、愛の園保育園の先生方が一緒についていてくれたことでとても安心し、心強かったことを覚えています。休憩中もフランクに話をしてくれたり就活相談に乗ってくれたりもして私を心から受け入れ、認めてくれている気がして…私もここの一員になりたいなぁと思ったんです」と当時を振り返る。

チームみんなで行う保育
「1年目の時に、注意するということに対して難しさを感じてしましました。叱るとは違うし、どう伝えたらいいんだろうと悩み、先輩に相談しました。『例えば、〝廊下は走っちゃだめ〟と否定的に伝えるよりも、〝廊下は歩こうね〟と肯定的に伝えてみるのはどう？』とアドバイスをいただき、私は〇〇したらだめ、〇〇しないでねと伝えていたことに気が付きました。実際に伝え方を変えてみると、子どもたちはすぐに聞き入れて行動してくれて…言葉一つでこんなにも変わるんだ！と感じました」と話す。同園では先輩に相談しやすい雰囲気がある。「今年度は初めての幼児クラス。1人担任ですが、時々先輩が補助でクラスに入ってくれたり、心配して声を掛けてくれたりするので安心です」同園では、1人で悩みや不安を抱え込むのではなく、みんなで一緒に保育をするという気持ちが根強くある。そんな誰に対しても温かく、愛情溢れる雰囲気を体感してほしい。

社会福祉法人シオンの丘
取材園：保育所型認定こども園愛の園保育園

昭和23年に日本バプテストシオン山教会の付属保育園として誕生し、2020年には、保育所型認定こども園として、新たにスタート。同敷地内に、こひつじ保育園（小規模保育事業）も運営している。職員同士、子どもたちのことを共有し、日々子どもたちと丁寧に向きあっている。