就職試験って何をするの?どんなところを見られている?
憧れの保育士として働くために避けては通れないのが就職試験です。
これから試験を迎える学生さんにとって、少しでも情報を集めたいところではないでしょうか。
そこで今回は就職試験とは何をするのか、そしてどのようなところを見られているのかを評価基準を踏まえて紹介していきたいと思います。
就職試験は何をする?
◎まずは履歴書を提出!
現在は履歴書を提出する段階で当選、落選を決める園は少ないと思いますが、履歴書は志望動機や自己アピールをするために大切な書類です。
また、履歴書の他にも、成績証明書・資格証明書・自己PR文などの提出書類を基に行いますので、誤字脱字がないように丁寧に仕上げることを意識しましょう。
書類の提出は、試験の第第一歩。
志望動機や自己アピールは、相手に伝わりやすい書き方をしていますか?
文字をたくさん書けばいい訳ではありません。
「この園で働きたい」という気持ちをしっかりと伝えるためにも、何度も読み返してみましょう。
◎面接
就職試験には必ずと言っていいほど、面接があります。
履歴書にも書いていると思いますが、改めて自己紹介や志望動機、保育に関する考え方や経験、施設の理念への共感度などが問われます。
ここで注意してほしいのが、履歴書の内容をそのまま伝えるのはNGです。
採用担当者は面接をして実際に対面することで保育に対する情熱、コミュニケーション能力、対人関係のスキル、施設の理念に合った人材かどうかを見ています。
マニュアル通りに答えるよりも、学生自身の考えや人柄を重視していますので「自分の思い」をしっかり伝えられるように準備していきましょう。
◎筆記試験
公立保育施設では一般教養や専門知識や保育に関する専門知識などの筆記試験が必須ですが、私立保育園でも、筆記試験を行っている園が一部あります。
就職したい園の採用試験を事前に把握しておくようにしましょう
公立保育施設の試験内容は出題範囲が広く、試験内容も自治体によって異なりますので早めに準備を進めることをおすすめします。
◎作文・小論文
保育に関するテーマ(例:保育士としての目標、子どもの発達についてなど)についての作文や小論文を書く試験です。
評価基準は文章力、論理的思考力、保育に対する考え方や理解度、具体的な経験やエピソードの有無が評価されます。
作文や小論文を採用試験に取り入れている園には、事前にテーマなどを確認しておくと良いでしょう。
◎実技試験
・ピアノ
試験方法は園によって様々ですが、ピアノの実技には事前に指定される「課題曲」、自分の好きな曲を弾く「自由曲」そして、試験直前に楽譜が渡される「初見」などがあります。
ピアノが得意な人にとって問題はありませんが、苦手な学生さんにとってピアノ審査は難易度が高いと感じてしまいますね。
演奏技術やリズム感が評価されるのはもちろんのこと、子どもたちが楽しめるような表現力や最後まで弾けるかどうかもポイントになっています。
ピアノが苦手でも課題曲や自由曲は何度も練習して、初見の場合でもゆっくりでも最後まで諦めずに弾くようにしましょう。
・絵本の読み聞かせ
指定された絵本や自分で選んだ絵本を子どもたちに読み聞かせする試験です。
声の出し方や表現力、子どもたちの興味を引く技術、適切な抑揚や間の取り方を見ていますので、目の前にいる人を子どもたちだと思って伸び伸びと表現できると良いですね。
・特技
園によっては、「なにか得意なことを披露してください」と指定される場合もあります。
例:ダンス、体操、手品、楽器演奏など
特技の技術レベル、子どもたちにどのように活かせるかのプレゼンテーション能力、子どもたちが楽しめるかどうかを見ていますので、自分の特技を存分に活かせるように事前にしっかりと準備しておきましょう。
まとめ
試験内容は園によって様々で、全ての内容を必ず行うわけではありません。
公立保育園で働く場合には公務員という立場になるため、公務員試験として一般事務等の教養試験や保育の専門知識についての問題が出題されますし、私立の保育園では園ごとの特色によって試験内容が異なりますので、就職試験を受ける際には必ず採用試験内容を確認してから準備を進めるようにしましょう。
皆さんが保育士として自分の力を存分に活かせるように応援しています。