保育士が子どもたちにわかりやすく伝える方法
子どもたちに大切なことを伝える時に「どのように伝えたらわかってくれるだろうか…」と悩んだ経験はありませんか?
伝え方ひとつで、子どもたちの理解度や興味関心が大きく変わります。
特に未就学児は言葉の理解がまだ発展途上であり、伝えたつもりが全然伝わっていなかった!と落ち込むことも。
そこで今回は、保育士が子どもたちにわかりやすく伝えるための具体的な方法を5つご紹介します
伝える方法
・子どもたちが見てわかるような工夫をする
子どもたちは、言葉だけの説明では想像できないことがあります。
特に、2〜3歳の子どもたちは視覚的に物事を捉えることが多いため、ジェスチャーや視覚教材を活用することで、伝わりやすくなります。
例えば、物の大きさを伝えるとしましょう。
大人は「○○と同じくらいの大きさ」と伝えれば大体の大きさが分かりますが、子どもたちは分からないことも多いでしょう。
「大きい」「小さい」という概念を教えるときには、実際に手を広げたり、縮めたりして体で表現すると良いですね。
▼POINT
動作は大きく、分かりやすく!
実際の物やイラストを用意して説明!
手作りのカードやポスターを活用!
・短く簡潔な言葉を使う
子どもたちは長い文章や難しい言葉では注意が散漫になりがちですので、短くシンプルな言葉を使い、わかりやすく伝えることが大切です。
散歩に行く前の注意点を伝えたい時に、「散歩に行く前にこれして、あれして次はこれでそれから…」と一度にたくさん伝えてもすべて覚えることは難しく、何が一番大切な情報なのかが把握できません。
伝えたいことは短く分かりやすい言葉を選びましょう。
▼POINT
1回の指示は短く具体的に!
難しい言葉は避ける!
繰り返して伝えることで記憶に残る!
・実際にやってみせる
「見て覚える」という方法は、子どもたちにとって非常に効果的です。
例えば手洗いの指導をするにも、水はどれくらい出すのか、手をどのように洗うのか、ハンドソープの適量、手の拭き方など。
手を洗うという行動一つにもたくさんの過程が含まれています。
上記の内容を伝えようと思うと言葉では難しいですが、実際に保育士がやって見せることで子どもたちは視覚的に学び、自然と正しい手洗いの方法を身につけることができることでしょう。
▼POINT
ゆっくりと、わかりやすく実演!
子どもが真似しやすい動作を意識する!
実際に子どもと一緒にやる!
・くり返し伝える
「さっきも言ったのにまた同じことをしている」と叱りたくなってしまうこともありますが、一度で理解することが難しい子どもたちには、何度もくり返して伝えることが必要です。
例えば、朝の身支度になかなか集中できず遊び始めてしまう子に対して、「カバンをロッカーに入れてから遊ぼうね」と声をかけるとしましょう。
その時にはできても、また次の日には同じことのくり返している姿を見ると「昨日声をかけた意味あったのかな…」と悩んでしまうことも。
それでも、くり返し伝えていくことが大切です。
初めは身に付かなくても、できた時に認めていくことで「一人で出来た!」という気持ちを大切にしていきましょう。
▼POINT
1日の中で何度も同じフレーズを使う!
遊びや日常生活の中でくり返す!
無理なく楽しく行う!
・楽しさを交える
遊びの中で学ぶことは、子どもたちにとって最も自然で効果的です。
歌やゲームを使って伝えると、子どもたちは楽しく学ぶことができます。
例えば、片付けの時間を黙々と進めるより「赤いおもちゃを探してみよう」とゲーム感覚で行うと、集中して楽しみながら片付けができますので、活動に楽しさを交える工夫をしていくと良いですね。
▼POINT
歌やリズムを活用する!
遊びやゲーム形式で取り入れる!
楽しみながら身につけられるように工夫する!
まとめ
子どもたちにわかりやすく伝えるためには、言葉だけでなくジェスチャーや実演、視覚教材を取り入れることが効果的です。
保育士として子どもたちの目線に立ち、日々のコミュニケーションを工夫しながら大切なことを伝えていきましょう。